ここから本文です

ビール類シェア キリン、首位アサヒに迫る 上期独り勝ち

7/12(木) 7:55配信

産経新聞

 ■5社出荷量は6年連続減

 ビール大手5社が11日発表した平成30年上期(1~6月)のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の課税出荷量は前年同期比3・6%減の1億8337万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。上期としては6年連続の減少で、統計を開始した平成4年以来、最低。酒の好みの多様化が進んだ上、業務用商品の値上げも影響した。(平尾孝)

                  ◇

 ビール離れが続く中、今春、各社が実施した業務用ビールの値上げで市場縮小に歯止めがかからなくなった。値上げの影響で酒類別ではビールが6・3%減。これに対し、消費者の節約志向などで、第3のビールは1・9%増と5年ぶりにプラスに転じた。

 メーカー別ではアサヒビールが8・4%減、サントリービールが1・2%減、サッポロビールが9・5%減となった一方、キリンビールが3・3%増と独り勝ち。第3のビールの新商品「本麒麟」と「のどごしストロング」が好調だった。

 各社の発表に基づくシェアでは、首位のアサヒが37・6%で1・9ポイント低下。一方、2位のキリンは34・0%と2・3ポイント伸ばした。昨年は7・8ポイントだった両社のシェア差は3・6ポイントまで接近し今後、シェア争いが激化しそうだ。

 その鍵を握るのがイオンのプライベートブランド(PB)「バーリアル」だ。同グループの各業態で販売され、同社で最も成功したPBとされる。これまでは韓国メーカーが生産していたが、6月からキリンが生産を受託。今年の販売目標は前年比4割増の年間1千万ケース程度とされ、市場シェアは3~4%に達するとみられる。上期は1カ月分程度しかキリンの出荷に寄与しなかったが、今後はフルにきいて、キリンのシェア引き上げにつながる。

 一方、アサヒは主力ビール「スーパードライ」が振るわず、打開策がみえてこない。年間での両社のシェア逆転は難しいとみられているが、業界関係者からは「単月ならば逆転はある」といった声が聞かれる。

 キリンとアサヒのシェア争いから目が離せなくなってきた。

最終更新:7/12(木) 8:08
産経新聞