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みずほデータ移行緊張 システム統合へ14日から2回目作業 先月は証券で障害

7/12(木) 7:55配信

産経新聞

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が14日から傘下銀行の入出金や口座管理などを担う勘定系システムを次期型に移す2回目の作業を始める。6月の初回移行作業は混乱なく完了したが、その直後にグループのみずほ証券でシステム障害が発生。次期システムへの移行を不安視する声もあり、警戒を強めている。

 「万全の備えをしてきたが、みずほ証券の件で緊張感が高まっている」。みずほFG幹部は11日、次の移行作業を間近に控えた社内の雰囲気をこう語った。

 みずほにとってシステムは「鬼門」だ。みずほ銀行では平成14年と23年に大規模なシステム障害が発生。いずれも金融庁の処分を受け、23年は当時の頭取の引責辞任に発展した。障害は致命傷になるだけに、移行に際しては50回以上の模擬訓練や、作業当日の数百人単位の応援待機など入念な準備を進めてきた。

 しかし、その最中にみずほ証券でシステム障害が起こり、インターネット取引を6月26日から2日半停止した。銀行と証券のシステムは全くの別物で、銀行システムの移行作業に影響はないが、「世の中の人に、みずほは大丈夫かと不安を抱かせてしまった」とみずほFG幹部は話す。

 みずほ証券は信頼回復に向け、システム障害の原因となった人為的ミスについて対策を講じた。現在は、運営管理体制の強化など再発防止策を詰めている。

 一方、銀行のシステム移行では作業中に不具合が見つかれば、現行システムにデータを戻し障害を避ける態勢を敷く。みずほFG幹部は「やるべきことは全てやった。今まで通りのプロセスで、気を引き締めて当たる」と強調する。

 傘下銀行で併存した3つのシステムを一本化する作業は膨大なデータ量を勘案し、9回に分けて1年間かけて段階的に実施。週末に行う作業の際はATM(現金自動預払機)などの利用を休止する。

 顧客名簿などの基本データを移行した初回に続き、2回目は大企業顧客の取引データを移す。9月からは主に個人顧客の取引データを店舗ごとに移すが、10月以降は100店舗前後が対象となり、山場を迎える。

最終更新:7/12(木) 7:55
産経新聞