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岐阜の鵜飼い、近くで見られません 豪雨で観覧船が運休

7/12(木) 15:17配信

朝日新聞デジタル

 岐阜市の長良川鵜飼(うかい)の観覧船が西日本豪雨の影響で16日までの運航中止が決まった。市が11日、発表した。川底に土砂が堆積(たいせき)するなどして航路の安全が確保できず、17日以降も再開の見通しは立っていないという。

【写真】岐阜市鵜飼観覧船事務所には「中止」の表示が掲げられていた=2018年7月11日、岐阜市湊町

 市鵜飼観覧船事務所によると、大雨の影響で長良川の水位が運航基準を超えていたため、4日以降、運航を中止していた。11日には水位が基準より下がったが、乗り場付近の堤防が流された上、付近に浅瀬ができ、運航できないことがわかったという。市は今後、長良川を管理する国などと協議し、復旧工事をする予定だが、運航再開の見通しは立っていない。

 鵜匠が乗る舟は観覧船と航路が異なるため、鵜飼い漁は14日から再開する。河原から見物できるが、観光客は漁の様子が間近で見られるように観覧船に乗るのが一般的だ。4~11日の中止で約5500人が観覧できなかった。14日からの3連休は45隻の観覧船が予約でほぼ埋まっていたという。

 鵜飼いの見物客も利用する長良川温泉の旅館関係者は長引く中止に気をもむ。「ホテルパーク」では3連休は予約でほぼ満室だったが、キャンセルも出始めたという。若女将(おかみ)の山岡典子さん(50)は「水位だけ見ると、鵜飼いはできそうなのに残念。予約客に中止を伝え、キャンセルにつながらなければいいのですが」と話す。

 旅館「十八楼」の伊藤豊邦専務(46)は鵜飼い漁の再開に期待をかける。「河原から鵜飼いを見られると説明し、キャンセルを最小限に食い止めたい」と話している。(山下周平)

朝日新聞社