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文科省汚職 「合格頼んでいない」 前局長、事業選定権限も否定

7/12(木) 7:55配信

産経新聞

 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、前科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)容疑者(58)=受託収賄(じゅたくしゅうわい)容疑で逮捕=が、東京医科大側に事業申請書の書き方を指南したことについて「個人的なアドバイスで、事業に関する権限はなかった」と供述していることが11日、関係者への取材で分かった。見返りとされる息子の入試合格についても「頼んでいない」と賄賂の認識を否定していることも判明。東京地検特捜部は申請書の作成指南と入試合格の経緯を詳しく調べている。

 特捜部は「私立大学研究ブランディング事業」の選定で東京医科大に便宜を図るよう依頼を受け、見返りに同大を受験した息子を合格させてもらったとして佐野容疑者らを逮捕。贈賄の疑いで同大の臼井正彦前理事長(77)らを在宅で調べている。

 関係者によると、佐野容疑者は調べに対し、事業申請書の作成を臼井氏に指南したことは認めつつ、「個人的に知っていることを教えただけで、官房長(当時)としてではない」と主張しているという。

 文科省によると、事業の選定は有識者らでつくる外部委員会が審査権限を持ち、職員は選定に関与できないという。

 受託収賄罪の成立には、特定の依頼と職務権限が必要だが、佐野容疑者は「官房長には事業選定の職務権限がない」として容疑を否認。息子の合格についても「頼んでおらず、加点されたことも知らなかった」と供述しているという。

 同大は平成28年度に事業に申請したが対象校に選ばれず、佐野容疑者が関与したとされる29年度の申請では選定された。

最終更新:7/12(木) 7:55
産経新聞