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犬の気持ちが分かる犬用ウェアラブルデバイス「イヌパシー」の予約がスタート

7/12(木) 15:34配信

Impress Watch

 ラングレスは、犬の心を読み解くための犬用ウェアラブルデバイス「INUPATHY(イヌパシー) 2018年モデル」の先行予約を7月15日に開始する。先行予約価格は33,000円(税抜)。注文受付け個数は888個。製品の発送は12月上旬を予定している。

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 犬の心の状態をライトの色で表示する犬用ウェアラブルデバイス。心拍計を内蔵したハーネスを犬に着けるだけで、心拍が測定解析されて犬の気分を青/赤/白/紫/虹色の5パターンで表示する。リラックス(青)しているのか、興奮(赤)またはストレス(紫)を感じているのか、集中(白)もしくは幸せな気分(虹色)なのかなどが、ハーネスに搭載された光の色で把握できるとする。

 実際に犬に装着されたイヌパシーを見ると、飼い主が近くにいるとライトが青や虹色に点灯し、安心している様子が分かった。また例えば、「待て」をすると白に光り、集中していることが分かったりする。

 またBluetoothによりスマートフォンとの連携が可能。計測された心拍データや、そこから読み取った感情データがアプリで確認できる予定だ。ペットとのコミュニケーションツールとして使いつつ、健康管理にも役立つという。

 本体サイズは26×51×76(幅×奥行き×高さ)。重さは約60g。対応犬サイズは3kg~40kg。ハーネスサイズはS(胸囲32~42cm)~LL(胸囲68~90cm)。充電式リチウムイオンポリマーを内蔵。1~2時間の充電で、12時間使用できる。

■イヌパシーの仕組み

 同社の代表取締役 CTOの山口 譲二氏は、イヌパシーが犬の気持ちを解析する仕組みを次のように説明する。

 「イヌパシーの基礎理論は心拍のリズム解析です。HRVや心拍変動解析と呼ばれるもので、心臓の拍動の一拍と次の一拍の間の時間である心拍間隔を分析して、自律神経の活性状態を見ています」

 例えば犬が緊張状態だと、心拍の間隔のバラツキが少なくなりリズムが一定になり、リラックス状態になると、ゆらぎはじめてバラツキが多くなると言われているという。

 「当社では特に犬の行動観察と心拍の分析をひたすら重ねていった結果、犬が嬉しい状態にあったり緊張している状態だったりするときに現れる心拍変動パターンを見つけました。そのパターンを解析するアルゴリズムを載せたのが、イヌパシーです」(山口氏)。

 そうした解析を可能にしたのが、毛皮の上からでも簡単に計測できる心拍センサーが開発されたことにあるという。イヌパシーに内蔵されたセンサーは、従来とは違い、毛を剃ったりジェルを塗ったりといった事前の処理が不要。ハーネスを装着させるだけで簡単に測定できるようになった。

 また、ライトは様々な色に変わる時もある。

 「単純に、犬が集中しているとかリラックスしているとかを表示しているわけではありません。例えば、集中してリラックスしてとか、興奮しているとかをリアルタイムでどんどん色が変化していきます。そうした短時間での色の変化や組み合わせで、いろんな気持ちが把握できます」(山口氏)。

■開発スタートから間もなく8年

 山口氏がイヌパシーの開発をスタートしたのは2011年のこと。電子工作で作ったものをタッパーウェアに入れて、愛犬に着けてみたという。

 「犬にとってはよくないことかもしれないと思いつつも、この子の気持ちが知りたいという気持ちが抑えられずに開発を続けました」(山口氏)。

 2016年には最初のクラウドファンディングバージョンを発表。その後も小型化などの改良を経て、今回の2018年バージョンの発売に至ったという。

 山口氏が開発していく中で、ターニングポイントの一つとなったのが、友人が飼っている犬、ユズちゃんとの出会いだったという。

 「ユズちゃんは元々、虐待を受けて保護されていました。そして友人が飼うことになったのです。友人が飼いはじめてから1年目に会ったのですが、開発段階のイヌパシーを着けてみると、友人が撫でただけでリラックスすることがすごく分かりました。

 この時に、イヌパシーの開発はすごく価値のあることだなということを感じました。それで、趣味だけに留めるのではなく、多くの方に届けたいという思いで起業しました。そして今ようやく……大変お待たせしてしまいましたが、届けられることになりました」(山口氏)。

家電 Watch,河原塚 英信

最終更新:7/12(木) 16:52
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