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【香川】古豪高松商 22年ぶり夏へ、新旧両エースの零封リレーで発進

7/12(木) 13:29配信

スポニチアネックス

 ◇第100回全国高校野球選手権記念香川大会2回戦 高松商2―0香川中央(2018年7月12日 レクザムBP丸亀)

 試合後、長尾健司監督から「これはおまえのボールだ」とウイニングボールを手渡された高松商の右腕・上領(かみりょう)慎太郎(3年)は「え?」と少し驚き、大切にバッグにしまった。

 夏の初戦。公式戦初先発で香川中央を8回まで無失点と好投した。9回先頭に安打され、マウンドを昨秋のエース、左腕・香川卓摩(2年)に譲ったが、長尾監督は「しっかり試合を作ってくれた」と合格点を与えた。

 昨秋はベンチにも入っていなかった。チームは後輩の香川がエースとして四国大会ベスト4。それでも選抜選考に漏れ、甲子園には出場できなかった。

 春の香川大会で初めてベンチ入りし、救援で登板した。「それでもまじめにコツコツと努力していた。3年生という期待も込めた」(長尾監督)と、この夏、背番号「1」をもらった。

 一つの転機は6月17日、香川県高野連の招待試合で対戦した大阪桐蔭戦。試合は0―7と完敗したが、先発した上領は4番・根尾昂(3年)から2打席連続で三振を奪った。

 この日も135キロ前後の直球は切れがよく、カットボール、スライダー、チェンジアップの変化球もまじえ、散発4安打に抑え、6三振を奪った。

 「メンタルが弱いと指摘されていましたが、最近は“顔つきが変わった”とも言われます」

 0―0だった4回表無死一、三塁、二遊間は二塁併殺を狙う中間守備体形。それでも上領は「1点OKの守備だったけど、先に点をやると勢いづくかもしれない。自分は1点もやらないつもりでいた」とこん身の直球でスクイズ失敗(投ゴロ本塁刺殺)、三振、右飛と踏ん張った。

 一方、2―0の9回表無死一塁で救援した背番号「11」の左腕、香川は凡飛2本と最後は三振で締めた。

 「接戦の終盤だと登板があると聞いて準備していました。上領さんも調子がいいので、今の自分は後ろ(救援)でしっかりやりたいと思います」

 140キロに迫る速球に加え、抜いたチェンジアップを左右打者別に投げ分ける工夫も見せた。

 中学野球の指導者から名門再建を託されて就任した長尾監督は100回という歴史的な節目に「重圧で大変ですよ」と苦笑した。一昨年春の選抜で準優勝に導いたが、夏は1996年を最後に甲子園から遠ざかっている。22年ぶりの夏の甲子園に向け「初戦はこうなると想定していた」という辛勝で第一歩を記した。(内田 雅也)

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