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関根勤さんが見守る「浅井企画ゲーム部」始動

7/12(木) 18:36配信

Impress Watch

 芸能プロダクションの浅井企画は、サードウェーブと「浅井企画ゲーム部」を立ち上げ、その発表会をLFS 池袋で行なった。

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 「浅井企画ゲーム部」は昨今盛り上がりを見せるeスポーツをテーマに様々な芸人達で紹介を行なっていく。ゲームのライトユーザーやゲームを遊ばない人たちに向け、プロゲーマーが世界ランキングを競うようなeスポーツの世界を“観て楽しむ”環境を育てていくことが設立の理念となる。

 浅井企画ゲーム部名誉会長に関根勤さんが就任。部長には「ストリートファイター」シリーズのコアゲーマーであり、プロゲーマーとも親交があるお笑いコンビ流れ星の瀧上伸一郎さん。副部長には相棒のみやぞんさんが「足立区最強ストリートファイター」と太鼓判を押すANZEN漫才のあらぽんさんが務める。関根さんは「みんなのゴルフ」を若手と一緒に遊び、若手がへばっていく中12時間もプレイし続けたほどの「みんゴル」好きだという。

 ゲーム部メンバーは流れ星、ANZEN漫才だけでなく、しゅくはじめさん、スパローズの2人、阿見201さんなど様々な芸人が参加する。橋本真帆さん、奥村茉実さんといった女性メンバーも加わっている。今後は、毎週月曜日にYouTubeにて、「Channel ASAIKIKAKU」でレギュラー企画「浅井企画ゲーム部Report」を配信するほか、eスポーツ関連大会の参加や、MCや解説者としての業務派遣、さらにはプロゲーマーの育成、マネージメントなども行なっていくという。活動内容の中にいきなり「みやぞんさんのPC自作」という項目まであり、「ハンダごてで基盤を作るの?」といったやりとりもあり、初心者向けの間口の広い展開を行なっていくようだ。

 浅井企画ゲーム部が取り組むゲームは「ぷよぷよ」、「ストリートファイターV」、「ウイニングイレブン2019」、「ロケットリーグ」、「鉄拳7」、そして「New みんなのGolf(現在調整中)」。さらにはプロゲーマーチーム「WALKER GAMING」とも業務提携を行ない、時にはプロ選手に鍛えられながらeスポーツに取り組んでいく。

【浅井企画ゲーム部の取り組み】

 こういった、「eスポーツに他業種が参加」というところで気になるのは「彼らは本当にゲームを知っているのか、好きなのか」というところだろう。浅井企画ゲーム部では、プロゲーマーとも手合わせをし、格闘ゲームに強いこだわりを持つ流れ星の瀧上伸一郎さんと、「ぷよぷよ」のプロゲーマーへの道に挑戦する横浜ヨコハマの上仲誠彦さんが双璧となる。発表会では観客を前に2人のエキシビションマッチが行なわれた。

 瀧上さんと戦ったのは「足立区最強で、相棒が負けたところは見たことがない」とみやぞんさんが強烈に応援するあらぽんさん。「ストリートファイターV」で対戦し、瀧上さんはバーディ、あらぽんさんはケンを選択した。瀧上さんはこれまではエドモンド本田を得意キャラクターとしていて、キャラクター別のランキングで全国11位まで上りつめたこともあったが、今作では本田が出ないため、バーディを練習しているとのこと。

 あらぽんさんも果敢に攻めるが、瀧上さんは格が違った。あらぽんさんは常に追い詰められ、時には奇襲からの連続技が成功するものの、次の瞬間には学習され、カウンターを決められてしまっていた。瀧上さんはあらぽんさんに対して「もっともっとあらぽんを鍛えたい」とコメント。勝つためのコツは、相手の動き、攻め方をきちんと学び対応することだという。あらぽんさんは「相手がどう動くかここまで読み合いをする対戦は初めてだった」と語った。

 横浜ヨコハマの上仲誠彦さんは、「ぷよぷよテトリス」で他のメンバーと対戦する流れの中、「10連鎖」をしなくてはならない“縛りプレイ”となった。10連鎖というのは、ソロプレイならばちょっと上手い人でもできるが、対戦では難しい。上仲さんは、対戦者がぽろぽろとお邪魔プヨを落とし、多くのギャラリーがいて、しかも仲間の芸人が全く知識がないのに上仲さんに「へたくそ!」と盛んに野次をぶつけるというかなりきつい中で戦うこととなった。

 心理的にきつい中、どう連鎖を組んでいくか? 大きな連鎖を狙うためにはプヨを高く積み上げなくてはならないが、だからこそ、ちょっとのお邪魔プヨでペースを崩され、冷静に連鎖が狙えなくなる。筆者も「ぷよぷよ」をプレイしていたことがあるので、見ていて上仲さんの焦りがよくわかった。そんな中、何とか9連鎖を達成、「10やれ!」と無責任な野次を浴びながらも、ぷよぷよプレーヤーとして場を盛り上げた。実際の上級者同士の戦いは相手の3連鎖に対応しながら、さらに大きな連鎖を狙っていく読み合いが重要になるとのことだ。

 若手達がゲームの実力を見せながら会場を盛り上げていく中、関根さんは知識とゲームへの理解で名誉会長としてゲーム部の雰囲気を演出していった。ゴルフ、キックボクシング、格闘技など様々なジャンルに知識とこだわりを持つ関根さんは、真剣に戦っていくeスポーツを自分の知識を組み入れながら話すのが上手く、何を話していても若手が感心して聞き入る良い雰囲気の話にしていく。それでいながら、やはりその場のノリで話が進むことも多く、「最終的には泉ピン子さんに、いや、イギリスの女王にeスポーツをやってもらおう」などと、明後日の方向に話が飛ぶこともしばしばだった。

 「『スパルタンX』が好きだった」、「『ストII』ではダルシム使い」、「K1のゲームではひたすら地味なローキックで戦っていた」などなど、関根さんのゲーム好きな部分も語られ、「『鉄拳』はやってみたい」というコメントなど、多趣味でこだわりの強い関根さんのならではの姿勢も見ることができた。何人かのメンバーはガチでゲームをやりこみ、他の芸人ははやし立てるが、関根さんがそのやりこみの本質をつかんでしっかりと見守り応援する、という感じの「浅井企画ゲーム部」の基本的な姿勢も見ることができたと思う。

 「話が際限なくずれていく」というみやぞんさんのトークは囲み取材で炸裂し、「最近のトレーニングはどうですか?」という質問に、何とかゲームの話を絡めようとしたあげく、「牛乳てすごいと思うんですよ。本当は牛の赤ちゃんを育てるモノのはずなのに、人間にごくごく飲ませてくれる。本当に大事なモノなんだなと思います」ともう本当に何の話だったのかわからないところに着地。それを関根さんがものすごくまじめに、感心したトーンで「牛乳って大事だよな」とつぶやくことで、芸人達ならではの奇妙で面白い空間を作るなど、芸人の面白さを実感できた。

 イベントの後スタッフに話を聞いたのだが、今回は「ゲーム好きな人に怒られない発表会にしよう」という想いをもって芸人達、スタッフが発表会に取り組んだという。お笑い芸人達がゲームとコラボレーションすることは多いが、芸人達がゲームを無視し、完全に自分と切り離した「興味のないもの」として扱ったあげく、ゲームの好きな人に完全にそっぽを向かれてしまう取り組みも多い。筆者自身、思わずあきれてしまうほどゲームに無理解なコラボレーションを見た経験も少なくない。しかし、今回のイベントは、ゲームが好きで、応援しているコアメンバーがいて、彼らのゲームへの熱意がちゃんと出ていると感じた。

 浅井企画ゲーム部は、瀧上さんのように本当に強いプレイを求めるメンバーがいたり、コラボレーションもプロゲーマーチームやゲームタイトルときちんと繋がるなど、真摯にゲーム/eスポーツと関係を持っていこうという姿勢が見えた。これはサードウェーブが本格的なeスポーツ施設「LFS池袋」を立ち上げた取り組みの延長線上にあるからだろう。関根さんの「面白いものはちゃんと見守ろう」という姿勢も影響として大きいと思う。「浅井企画ゲーム部」がeスポーツにどのような貢献ができるのか、興味を持ってみていきたい。

GAME Watch,勝田哲也

最終更新:7/12(木) 18:36
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