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クロアチア、史上初の3戦連続延長制し初決勝

7/13(金) 6:11配信

スポーツ報知

◆W杯ロシア大会 ▽準決勝 クロアチア2―1(延長)イングランド(11日、モスクワ)

 クロアチアがイングランドとの延長にもつれた試合を2―1で制し、5度目の出場で初めて決勝へ勝ち進んだ。現地時間15日の決勝で、2度目の優勝を狙うフランスと対戦する。立ち上がりに先制されたクロアチアは後半23分にFWペリシッチ(インテル)が同点弾。延長後半4分にはFWマンジュキッチ(ユベントス)が得点し、逆転勝ちした。イングランドは1966年以来の決勝進出はならず、14日のベルギーとの3位決定戦に回る。

 限界を超えるまで走った。まさに執念で勝った。「バトレニ(炎)」の愛称を持つクロアチア代表が、逆転勝ちで母国の歴史を塗り替える初の決勝進出だ。1得点、1アシストで勝利の立役者となったペリシッチは「準決勝を初めて突破できたことが大切なんだ」と、充実感をにじませた。

 前半早々に先制点を許し、決勝トーナメントに入ってから3試合連続で追う展開。2戦連続でPK戦までを戦い、体力面で不利だったはずが、後半に入ると驚異的なスタミナで盛り返す。同23分、右クロスに走り込んだペリシッチがジャンプしながらアクロバチックに左足で当て同点弾を決めた。

 3戦連続で延長に突入しても、足は止まらない。ダリッチ監督が「誰も交代したがらなかった」というほど、選手は勝利を渇望していた。歓喜は延長後半4分に訪れた。ペリシッチが頭でゴール前へ球を送ると、FWマンジュキッチが左足を振り抜く。「自分のキャリアで最高のゴールだ」という一撃が決まった。

 W杯で準決勝まで3試合連続で延長戦を戦ったのは、90年大会のイングランド以来。当時のイングランド代表は、準決勝でPK戦の末に西ドイツに敗れていた。戦前には英国メディアが「クロアチアに、あまり体力は残されていない」などと報道。主将のMFモドリッチは試合後、あえて英国メディアの取材に応じ「我々は記事を読んでいた。みんなで『試合後には、疲れているのが誰なのか知ることになる』と言っていた。我々を過小評価していた。それは大きな間違いだった」としてやったりの表情。イングランドがはね返された“壁”を乗り越え、W杯史上初めて3戦連続で延長戦を制し決勝に進出したチームとなった。

 決勝は98年フランス大会準決勝で敗れたフランスと戦う。ダリッチ監督は「3試合を延長まで戦い、さらに休養日が1日短い。不利かもしれないが、言い訳はしない」ときっぱり。旧ユーゴスラビアでの民族的な対立を経て独立宣言してから27年。人口400万人余りの小国が初優勝に挑む。

最終更新:7/13(金) 8:40
スポーツ報知