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【ウィンブルドン】国枝慎吾、初戦で敗れる「これを取らずに辞められない」

7/12(木) 23:52配信

スポーツ報知

 ◆テニス ウィンブルドン選手権第10日 ▽車いすの部男子シングルス1回戦グスタボ・フェルナンデス2(6―4、3―6、7―5)1国枝慎吾(12日、英ロンドン) 

 全豪、全仏覇者で世界ランク1位の国枝慎吾(34)=ユニクロ=が初戦で敗れた。全仏で決勝を争ったフェルナンデスに、最終セット2―5から追いつく粘りはみせたが一歩及ばなかった。16年から始まったこの種目は、シングルス22回、ダブルス20回の優勝を誇る4大大会で唯一取れていないタイトル。「勝ちたいですねぇ。これを取らずに辞められない」と悔しがった。

 芝では他のコートより車いす操作にパワーが必要になる。体勢が崩れても強烈な一撃を放ってくる「ガチムチ」なフェルナンデスらと比べると、一こぎで進める距離が短く、こぐ回数が増え、余裕をもってテイクバックを取るのが難しい。テイクバックの際に腕を回すのではなく直線的に引くよう工夫したが、武器の1つでもある手元を隠すようなタメができにくい。

 さらに主体とするスピン回転の球は芝では跳ねず効果が薄い。「もっとスライスを打っても良かったと思うけど、スライスを主体にするとフォアのリズムが悪くなる。ここだけにプレースタイルを合わせる訳にもいかない」と悩ましい。今春からプロ経験のある岩見亮コーチを迎えて磨いているネットプレーは、出すタイミングがほとんどないまま。リターンをいい位置に入れられず、終始主導権を握れなかったのも響いた。

 芝に対して「何か解決策があるはず。それを見つけないといけない」とのコメントは、前日に男子シングルス準々決勝で敗退した錦織圭(28)=日清食品=と重なる。苦手意識を克服して初めて8強に進んだ姿からは「勇気をもらった」という。

 2020年東京パラリンピック金メダルを目指し進化し続ける34歳。必ず攻略法を見つけ出し、来年こそはタイトルを手にする。

最終更新:7/13(金) 9:13
スポーツ報知