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徳島生まれのロングセラーカップ麺「金ちゃんヌードル」はなぜ西日本で長年愛され続けるのか【徹底解剖】

7/12(木) 17:02配信

メシ通

私が東京から大阪に引っ越してきてよかったと感じたことの一つに「金ちゃんヌードル」が手に入りやすくなったことが挙げられる。
「金ちゃんヌードル」は徳島県に本拠を構える徳島製粉株式会社が製造・販売しているカップ式のインスタントラーメンである。
販売エリアは西日本が中心で、大阪のスーパーでもよく見かける。
こちらが家の近所のスーパーで買ってきた「金ちゃんヌードル」だ。
容器はプラスチック製でフタがついている。
フタを開けると中には袋入りのかやくと粉末スープ、そして麺が。
かやくの中では特に大きめのエビが印象的だ。
熱湯を注ぎ、フタをして3分待てばできあがり。
個人的に「金ちゃんヌードル」の麺の食感が大好きである。コシがあって、歯切れがよい。この食感はあまり他のカップ麺の麺にはない気がする。
ちなみにカップはこんな風に2層構造になっていて、手に持った時に不思議な触り心地がする。
また、醤油味ベースの「金ちゃんヌードル」の他に「金ちゃんヌードル コク旨カレー」など味に6種類のバリエーションがある。

半世紀近く愛されるロングセラー

そんな「金ちゃんヌードル」の発売が開始されたのは1971年(昭和46年)の3月のこと。発売から47年にもなるロングセラー商品なのだ。
今まで私は「あ、『金ちゃんヌードル』だ。買おう」という感じて買って、食べて「そうそう、このちょうどいいおいしさがいいんだよな」と思って、そうやってぼーっと日々を過ごしてきたのだが、ふと立ち止まってみることにした。私は「金ちゃんヌードル」のことをもっとよく知っておくべきではないのか?
そこで今回、「金ちゃんヌードル」を販売している徳島製粉株式会社に取材を申し込み、「金ちゃんヌードル」の歴史、シンプルでちょっと懐かしいパッケージデザインについて、そして発売当初からの50年に近づこうとする長い年月の中でどんなことを大事にしてきたのかなどなど、担当者にお話をたっぷりうかがってみることにした。
── 「金ちゃんヌードル」は1971年から発売されているとのことですが、その前に袋麺タイプの「金ちゃんラーメン」の発売が開始されていますね。
担当者:「金ちゃんラーメン」は1967年(昭和42年)の2月から販売されています。それまで、弊社では“徳島製粉”という社名の通り製粉業が中心だったのですが、大手の製パン会社が徳島に進出して小麦粉の売り上げが落ちてきたため、自社の小麦粉を使った商品開発を始めようと考えました。そうして生まれたのが袋麺タイプのインスタントラーメンです。自社ブランドの小麦粉が「金鶴(きんつる)」という商品名だったので、最初の商品は「キンツルラーメン」という名前で売り出しました。それが1966年です。しかし同じ名前の商品がすでに存在していたため、徳島名物の鳴門の渦潮を商品名に盛り込んで「ナルトナミキンツルラーメン」と変更しました。
── だいぶ長い名前だったんですね(笑)。
担当者:TVコマーシャルを制作することになったのですが、そのために短い時間で伝わる商品名にする必要がありました。そこで「金鶴」の“金”を取って、親しみを込めた“ちゃん”をつけ、「金ちゃんラーメン」という商品名が生まれました。そのような経緯があり、1967年からは「金ちゃんラーメン」として販売し続けています。
── 「金ちゃん」というと人物のニックネームのように思えますが、実際は小麦粉のブランド名から来ていたとは知りませんでした。
担当者:そうなんです。それからだいぶ後になって、パッケージに描かれている男性が「金ちゃん」だということにしようということになりました。ですから今はあのおじさんが「金ちゃん」ということになっています。
── あのパッケージも素晴らしいですよね。懐かしさを感じる絵柄がかわいくて個人的にも大好きなんですが、あれはどなたのデザインなのでしょうか。
担当者:残念ながら当時のデザイナーの方などの情報は残っていないんです。発売当初は白色を基調とした別のデザインだったんです。その後、現在のデザインに変更されています。
── あのイラストを使ったオフィシャルグッズがあったりしたら個人的にすごく欲しいのですがそういったものは……?
担当者:残念ながら資料が残っていないのですが過去にはいろいろなグッズが存在していたそうで、イラストやロゴを使ったものもいくつかあったのではないかと思われます。
── うわー!「金ちゃんラーメン」のTシャツがもしあったら着たいです!

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最終更新:7/12(木) 17:02
メシ通

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