ここから本文です

気象条件への適応不足も一因に? 前回優勝国ドイツの敗退を振り返る

7/12(木) 18:58配信

ウェザーニュース

 ロシア・ワールドカップでは前回大会優勝国でFIFAランキング1位のドイツが同57位の韓国に0-2で敗れ、まさかのグループリーグ敗退となりました。チームの歯車が狂ってしまった要因として様々な問題が取り沙汰されています。

 FIFAの公式サイトは、テストマッチが散々な結果だったにも関わらず、根拠に乏しい楽観論が存在していたことや、主力選手のコンディション不良、前回大会優勝メンバーへの固執、相手チームの分析不足、決定力不足という5つの理由を挙げています。

歴史的な敗北の伏線は?

 ドイツらしからぬ、あまりに非効率的だった戦い方も原因のひとつです。ブラジル大会で猛威を振るったドイツのパス・サッカーですが、今大会では不用意な中盤でのボール・ロストや、決定機を外し続けたことで、相手チームのカウンターの恰好の餌食になってしまいました。

 まさかの敗戦となった初戦のメキシコ戦はもちろん、湿度が80%に達したスウェーデン戦でも土壇場のゴールで勝利しましたが、引いて守る相手を最後まで崩せず、前がかりになっていた守備陣の裏を次々と狙われ、全員が繰り返し自陣に戻ることで、スタミナをどんどん消耗していきました。その疲れは次の試合にも引き継がれたことでしょう。

 3戦目の韓国戦では試合直前に気温が30℃まで上がり、午後には夕立があったことで、ピッチ上での公式練習が中止になりました。条件は相手の韓国も同じでしたが、パス・サッカーを信条とするドイツにとって芝生に慣れておくことは、韓国よりもずっと重要だったはずです。気温や湿度が次々と変化する夏のロシアの気象に、ドイツ代表は戸惑ったのかもしれません。

 ドイツが攻撃的なパス・サッカーを実現するには、イレブン全員が最高のコンディションを保ち、高度な連携プレーが実現可能な状態であり、そして絶対にミスをしないという集中力が求められます。一部の選手が認めたような慢心がそうさせたのか、ドイツの攻撃は独りよがりのプレーが多く、コンビネーションもちぐはぐでした。周到な準備の末に優勝した前回のブラジル大会の時と、まったく違うチームがそこにあったのです。

1/2ページ

あなたにおすすめの記事