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「本当は4センチ低い」。小兵・吉澤太一(セブンズ日本代表)、強気でW杯へ。

7/12(木) 9:40配信

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

 告白は、持ち前の「強気」について尋ねたときだった。
「(配布されたセブンズ日本代表メンバー表の)プロフィールには175センチとありますが、実際は170・9センチしかない。体重も本当は80キロなくて78キロなんです」
 7月20日から米・サンフランシスコで始まるワールドカップ・セブンズに向かう男子セブンズ日本代表に選ばれた吉澤太一だ。
「このチームでもいちばん小さいし、常に戦う相手は自分より大きい。だから、強気でないと戦えない。学生時代からそう思い続けてきました」
 気持ちを前面に出したアタックで、チームに勢いを与える存在と期待されている。

 キャプテンを務めた立正大からコカ・コーラに入社して今季が5年目のシーズン。鋭いアタックはチームに欠かせぬものとなると同時に、セブンズ代表でも存在感を増しつつある。
 ワールドラグビー・セブンズシリーズへの出場は今年4月のシンガポール大会だけも、その舞台で結果を残したことがワールドカップ行きの切符獲得を呼んだ。
 同じセブンズ代表の副島亀里ララボウラティアナラをはじめ、ジャパン、サンウルブズに選ばれるラファエレ ティモシー、ウィリアム・トゥポウと、レッドスパークスのチームメートが世界を相手に戦っていることも刺激になった。
「いつも一緒にいる仲間の活躍に、いつか自分も、と思い続けていました」
 ここまで来たらワールドカップの舞台に絶対に立ちたい。
 2020年東京オリンピックへの出場も大きな目標だ。

 仲間が高めてくれた向上心。中でも、ラファエレとはともに励まし合ってきた仲だ。
 山梨学院大出身のラファエレとは同期入団。大学時代は、ともに関東大学リーグ戦の2部を経験している。
「だから2人で、2部からでもやれることを見せよう、って言ってきたんです」
 そんな関係だから、ラファエレがスーパーラグビーや日本代表での活動から戻って来ると話を聞き、吉澤は将来の自分を思い描いた。
 自分もやれる。
 友と話すたびに、あらためて気持ちを強くした。

 セブンズ代表に加わってまだ日が浅いから、まだまだ学ばなければいけないことは多い。そんなときに頼りになる存在も、チームにはいる。
 リオ五輪で世界4位に躍進した日本代表を主将として率いた桑水流裕策だ。
「福岡に戻ったときにディフェンスのことを聞いたり、ビデオを見てもらってアドバイスをもらったりしています。(防御時に)1対1になったときなど最初は慌てるところがあったのですが、長く相手を見て、自分の間合いでやることが大事と教わったりしました」
 そんな積み重ねが今回の選出に結びついた。

 目の前に迫ったワールドカップでは、「自分が世界でどれだけ通用するのか楽しみ」と腕をぶす。
 先のワールドシリーズ、シンガポール大会を振り返り、上位進出の鍵は「チームも自分も、もっとディフェンスで粘ること」と再認識したが、「自分が得意としているのはやはりアタック。ステップとランニングコースには自信がある」と強気で勝負をかける。
「今回自分が(遠征)メンバーに選ばれて嬉しいけど、これまで一緒にやって来た選手たちの中には、落ちて悔しい思いをしている人もいる。その人たちの分までやりたいと思っています」
 小さな体には強気と熱意が詰まっている。

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