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佐賀の81歳、遺体で見つかる 西日本豪雨 九州の犠牲者7人に

7/12(木) 9:44配信

西日本新聞

 九州地方の6日から7日にかけた記録的な豪雨で、行方不明になっていた佐賀市大和町久池井の高齢女性について佐賀県警は11日、自宅から約2・5キロ離れた同町東山田の嘉瀬川で、遺体で見つかったと発表した。増水した川に流された可能性があるとして捜索していた。豪雨による九州の犠牲者は福岡、佐賀、鹿児島3県で計7人となった。

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 佐賀県警によると、女性は81歳。11日午後1時10分ごろ、現場近くのゴルフ場の男性職員が遺体を見つけ、職場の同僚が通報した。女性は水が引いた嘉瀬川の西側の岸辺で見つかり、目立った外傷はないという。6日午後11時半ごろ、家族が自宅に女性の姿がないことに気付いて届け出た。自宅近くには幅9メートルの川があり、当時は雨で水位が上昇していた。

 交通機関の復旧は進み、JR九州によると、土砂崩れの影響で一部区間で運転を見合わせていたJR筑肥線は12日から全線で通常運転を再開。JR肥薩線の人吉-吉松間も同日始発から通常運転に戻る。高速道路は、九州自動車道の門司インターチェンジ(IC)-小倉東IC間の下り線の通行止めを解除。同区間の上り線のほか、東九州自動車道の椎田南IC-豊前ICの上下線では通行止めが続いている。

北九州市で人口2割に避難指示 情報発信に課題

 6日の豪雨で土砂崩れに巻き込まれた夫婦が犠牲になった北九州市では、避難指示対象が一時、人口の約20%に当たる18万人超に達した。市は当初、崖崩れなどの危険性が特に高い土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に限定して避難指示を出していたが、雨量の増加に伴い、急きょ警戒区域(イエローゾーン)まで発表対象を広げたことが理由。同市門司区内の夫婦が被災した地域はイエローゾーンで、警戒区域の設定範囲や避難情報発信の在り方に課題が残った。

 市は6日午前0時、市内全7区に避難勧告を発表。同7時50分になって、レッドゾーンとなっている門司区の一部に避難指示を出した。どの範囲に、どのタイミングで避難情報を出すかは、国のガイドラインに沿って各自治体が決める。北九州市はレッドゾーンが避難勧告・指示の対象。土砂崩れのあった地域は、土石流の発生を想定したイエローゾーンで発表の対象でなかった。

知事、現場を視察

 土砂災害の発生を受けるなどして市は同日午後1時すぎ以降、避難指示の範囲をイエローゾーンまで広げる判断をした。実際の避難者数は、過去最大規模の累計約3400人に及んだ。

 警戒区域の指定は県が行う。イエローゾーンで犠牲者が出たことについて、11日に現場を視察した福岡県の小川洋知事は「課題を検証していきたい」と述べた。

=2018/07/12付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:7/12(木) 9:44
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