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豪雨被害、広島・福山市内に影響色濃く 続く断水、ため池堤防に損傷も

7/12(木) 20:51配信

山陽新聞デジタル

 広島県内に大きな爪痕を残した西日本豪雨は13日で発生から1週間となる。福山市内の生活は落ち着きを取り戻しつつあるが、多くのため池で決壊につながりかねない堤防の亀裂や損傷が見つかり、鉄道網はJR山陽線笠岡―三原、福塩線福山―神辺間が不通のまま。避難生活と断水が続いている地域もあり、市内各所に影響が色濃く残っている。

 市災害対策本部によると、6日夜に発令された市全域への避難指示は、9日早朝までに解除されたが、12日午後6時現在11カ所に28人が避難を続ける。

 ライフラインでは停電10戸に対し、断水は赤坂と神村の2町で約150戸に上る。市は2町の集会所3カ所に日中、臨時給水所を設けて対応している。

 鉄道ではJR山陽線笠岡―三原間で、線路への土砂流入で通勤や通学に影響が出ており、JR西日本岡山支社は復旧見通しを「1カ月以内」と予測。通常運行する新幹線を利用する人も多いという。福山ー神辺間は「再開の見通しは立っていない」とする。

 11日に決壊の恐れで住民避難が相次いだ農業用ため池。市によると、市内には約2千のため池があり、うち決壊すれば重大な被害が出る「重要ため池」は175カ所。普段は地元住民に管理を任せているが、今回の災害で再点検を決め、12日には国の調査ヘリコプターに職員が同乗し、上空から異常の有無をチェックした。

 地元のため池が決壊するおそれがあり、一時同じ熊野町内の子どもの家に避難した女性(61)は「近くには他にも池があり、雨が降れば一体どうなるのか。早く平穏な生活に戻りたい」と話した。