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難民先進国のはずが…済州島にイエメン難民殺到し韓国世論二分 “ノービザ制度”が逆手に

7/12(木) 16:10配信

AbemaTIMES

 韓国最南端に位置する済州(チェジュ)島。「韓国のハワイ」と呼ばれ、日本人観光客にも人気のリゾート地だが、その“楽園”の現地島民にはいま不安の声が広がっている。

「外国人がたくさん入ってくるのは、私たちにとって良いことではないでしょう。犯罪者なのかどんな人なのか、分からないじゃないですか」
「最近は事件がたくさんあるので、そのような面で良くないですね」

 済州島で連れだって歩くアラブ系の顔立ちの男性。彼らは、中東・イエメンからの「難民」だ。イエメンでは、2015年に政府軍とゲリラ軍の間で内戦が勃発し、30万人近いとされる難民が国外へと脱出したといわれている。

 そのうちの一部の人たちが目を付けたのが、韓国の済州島。ここでは、一定期間ビザなしで入国できる制度が導入されており、今年に入って一気に500人以上のイエメン人が済州島にやってくる事態となった。

 難民の1人アリ・アルサフィさんは、イエメンの首都・サナアでインターネットカフェを経営していたが、今は済州島内のホテルで仲間4人と生活。「私には子ども2人と妻がいます。家を転々としましたがそのたびに空爆されました。食料もなく医療も受けられなくなり、ここ韓国に来ました。韓国は素晴らしい国で気に入っています」と話す。

 難民の多くは所持金が底を尽きかけているといい、ボランティアらが食糧や住居などの支援を行っているが十分とは言えず、海岸近くでテント暮らしをしている人も。話を聞いた難民の中には、1日1食で我慢するため、ただひたすらじっとしているという人もいた。

 さらに難民を苦しめているのが差別。韓国大統領府のサイトでは「難民申請の許可の廃止または改正を求める」という意見に70万人近い賛同が集まり、インターネット上には「怖くて子どもが生めません。同意します」「『平和の都市』が顔負けになるほど、済州島で外国人の事件が多くなっています」と難民たちへの反発の声が溢れ、イスラムへの憎悪をむき出しにした過激な意見も少なくない。また、ソウル市内では難民受け入れに反対する約1000人が抗議デモを行うなど、国内にジワジワと難民排除の声が広がっている。

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最終更新:7/12(木) 16:10
AbemaTIMES

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