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錦織に高いジョコの壁…13連敗 勝ち方見つけられん

7/12(木) 9:51配信

日刊スポーツ

<テニス:ウィンブルドン選手権>◇11日◇ロンドン郊外オールイングランド・クラブ◇男子シングルス準々決勝

【写真】ラケットを地面にたたき付ける錦織圭

 世界28位の錦織圭(28=日清食品)が、1933年(昭8)の佐藤次郎以来、日本男子85年ぶりの4強入りを逃した。過去2勝13敗と苦手にしている元世界王者で同21位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、6-3、2-6、2-6で敗れた。それでも自身初のベスト8に進み、4大大会すべてで8強以上を記録した初の日本男子になった。錦織は一時帰国し、夏のハードコートシーズンに備える。次戦は、30日開幕のシティオープン(米ワシントンDC)の予定。

 お互いに最高のラリー戦を序盤から展開した。ドロップショットの応酬でジョコビッチが点を奪えば、錦織はまた抜きショットからバックのパスを抜き、超満員のセンターの観客を総立ちにさせた。レベルの高いラリー戦だが、第1セットはジョコビッチが上回った。

 第2セット、錦織はネットに活路を求めた。ジョコビッチのバックに球を出し、ネットに詰める作戦が功を奏した。焦る相手のミスを誘い、ジョコビッチは、途中でラケットを投げる場面も見られた。

 ウィンブルドンで8強に入るのに10年かかった。同様に4大大会で、いつもジョコビッチは高い壁だった。いつも、そこにはジョコビッチがいた。14年全米準優勝したときに、準決勝で対戦したのがジョコビッチだ。その時には勝ったが、その後、12連敗を喫した。

 フェデラー、ナダル、マリーを含め、テニス界ではビッグ4という。その中で「ジョコビッチだけは、勝ち方を見つけられない」と錦織はこぼしたことがある。他の3人には勝ち方は分かっており、それがコート上でできるかどうか。しかし、ジョコビッチだけは「似たタイプで。全体的に自分より上」と、苦手意識が強かった。

 第3セットもジョコビッチの強烈なサーブと正確なショットに押され、2-6と失った。必死に巻き返しを図ろうとした錦織だったが、立て直せなかった。左右に正確なショットで振られ、ポイントを奪われる。険しい表情で錦織は額の汗をぬぐった。結局、第4セットも押し切られてしまった。

 4回戦でガルビス(ラトビア)を破った後に「新しい戦い。優勝するにはタフな戦いが続く」と頂点を見据えて宣言。初の4大大会制覇の夢も抱いたが、またしても天敵の前に散った。【吉松忠弘】

 ◆WOWOW放送予定 12日午後8時50分から。13日午前1時から。ともにWOWOWライブ。女子シングルス準決勝ほか。生放送。

最終更新:7/12(木) 13:00
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