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「おっちゃんって楽しいんだなって思ってもらいたい」 陸上 譜久里、朝原らと“ドリームチーム”で再び世界へ

7/13(金) 10:14配信

琉球新報

 沖縄県内外で活躍する陸上の短距離選手・譜久里武(47)(アスリート工房)が、世界マスターズ陸上(9月、スペイン)の400メートルリレーで世界記録更新を見据え、日々のトレーニングに励んでいる。2015年は十種競技の元日本記録保持者でタレントの武井壮(45)らと40~44歳(M40)の同種目に出場し金メダルは獲得したが、世界記録の42秒20まであと0・5秒足りなかった。3年の月日が経ち1つ上のカテゴリー45~49歳(M45)となった今、新たに100メートルの元日本記録保持者の朝原宣治(46)らを加えた“ドリームチーム”で再び世界の舞台に挑む。

■もう1回挑戦

 「世界新記録を更新していない。もう1回挑戦してみるのも面白いのではないか」。昨年11月に2015年の金メダルメンバーで食事をしていたときのこと、譜久里の提案でチームは動いた。15年メンバーで都合の悪い選手が2人いたことから、新たにマスターズ陸上の佐藤政志(45)の承諾を得た。そしてもう1人を探していた。

 日本全国、現役で陸上をしていて“世界記録を狙える”実力者を探したがなかなか見つからず。そんな中、朝原が指導するチームの合宿で沖縄を訪れることが分かった。1993年、国民体育大会成年100メートルで譜久里が県勢初の5位入賞を果たしたとき、朝原が10秒19の日本新記録で優勝していたこともあり、「実力も話題性もある。是非チームに加わってほしい」との思いで勧誘に臨んだ。


■頑張る40代

 今年の1月末、共通の知り合いを通じて朝原との食事会を設けてもらった。譜久里は「3年前、多くの人々に喜んでもらった。良かったら最後のメンバーに加わってもらえませんか。40代の頑張っている姿を見せましょう」と熱烈に朝原を勧誘。朝原は10年以上現役を退いているだけに即答こそしなかったが「分かりました。調整させてほしい」と話し、それから実際にレースに参加できる状態か確認し、6月に最終的な判断を下し、参加を決めた。

 譜久里は「もしかしたら(けがなどの)リスクも多いと思うが、しっかり結果を残したいと再び思った」と決意を新たにした。


■大会に向けて

 リレーメンバーは多忙で日程を合わせることが難しいため、コンディションについてなど情報交換を欠かさない。日程が合うときは何人かで集まり、バトンを渡す感覚を確かめる。譜久里は2日に佐藤と2人で練習を行い「ばっちり」と好感触を得た。譜久里は、自身が運営する「アスリート工房」の合間を縫って週に4日、2時間の練習を行う。「瞬発力、俊敏性、柔軟性など、歳によって落ちていくものを維持したい」。坂道ダッシュや筋肉トレーニングなどで体をいじめぬく。大会参加へ向け、「若い子に、おっちゃんってめっちゃ楽しいんだな、って思ってもらえるようなレースにしたい」と活躍を誓った。

 (喜屋武研伍)

琉球新報社

最終更新:7/13(金) 10:20
琉球新報