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阪神・望月が清宮斬り!津軽で軽々155キロ連発、剛球救援/F球宴

7/13(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 フレッシュオールスターゲーム(12日、ウエスタン選抜3-1イースタン選抜、弘前)150キロ台連発や!! 阪神・望月惇志投手(20)が、日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(19)=早実高=に全球直球で勝負を挑み、左飛に打ち取った。九回を無安打に抑えてセーブをマークし、ウエスタン・リーグ選抜の3-1勝利に貢献。通算成績はウ選抜の28勝20敗6分け。高卒3年目の右腕が、後半戦巻き返しのラッキーボーイの予感や!!

 本州の最北端、「津軽富士」と呼ばれる霊峰岩木山を眺める弘前の地で、若虎が強烈なインパクトを残した。望月が150キロを超える直球を連発。ドラ1トリオのクリーンアップを力でねじ伏せた。

 「投げるならクリーンアップに投げたいと思っていたし、初球から全力でいこうと。きょうはめったにない試合。せっかくなので三振を狙っていこうと思っていました」

 四回に本塁打を放ち優秀選手となった清宮と対峙すると、アクセル全開だ。初球からこの日最速の155キロ連発。球場をざわめかせると全球直球だ。カウント2-2からの6球目。またも155キロ外角直球で左飛に詰まらせた。それでも「できれば三振を狙っていたので…」と満足はなしだ。

 続く4番村上(ヤクルト)は内角155キロで遊飛に打ち取ったが、遊撃が落球。一死二塁を背負う不運も、落ち着いて後続を断った。安田(ロッテ)を三ゴロに打ち取ると、最後は岩見(楽天)のバットを高め151キロで空を切らせた。「最後は三振が取れてよかったと思います」と笑顔。全21球中19球を占めた直球は、そのうち18球が150キロを超えていた。

 1メートル90の長身から、最速は158キロ。かねてから首脳陣からの期待は高かった。しかし度重なるけがに泣かされ、ルーキーイヤーの2016年以来1軍から遠ざかる日々。昨年12月には腰椎ヘルニアの手術も受けた。地道なリハビリを乗り越え、3日の中日戦(甲子園)で待望の1軍マウンドに帰ってきた。

 腰の手術以降、湯船にゆっくりつかる習慣をつくった。そしてその時間で本をむさぼり読んだ。はじめは野球関係ばかりだったが、「もっと他にも目を向けてみようかな」。書店に足を運び、目についた面白そうな本を手に取った。五輪のメダリストの自伝から、筋肉や骨の構造についてのものまで。英語を勉強しようと一念発起したことも。あらゆる知識や考えを貪欲に吸収した。

 中でも心に残った1冊がある。『孫子の兵法』だ。「勝負師の考え方や、勝つための策とか。なるほど、と思いました。野球以外の本でも、野球に共通していることはたくさんあるんだなって」。マウンド上での自分も、自然と変わっていった。全てのことが野球につながる感覚が、確かにある。1軍帯同を続ける今、毎日が勉強だ。

 「もっと真っすぐの質を上げていかないと、空振りは取れないなと思いました。またしっかりやっていきます」

 首位広島とのゲーム差は7。1軍では5者連続奪三振中の若武者がみちのくの土産を手に、逆襲のシンデレラボーイとなる。