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<貧困性的少数者>専用の滞在施設整備へ 支援団体が計画

7/13(金) 20:13配信

毎日新聞

 生活が困窮して住まいを失った性的少数者が自立するための「住居」を確保しようと、支援団体などが、個室シェルターの運営を計画している。ホームレスの一時保護に使われる宿泊施設は性別ごとの相部屋が多く、抵抗を感じたり入所できなかったりする当事者は少なくない。資金は100万円を目標に寄付を募る予定で、13日からクラウドファンディング(https://greenfunding.jp/)を始めた。

 支援団体などで作る「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」によると、貧困対策としての性的少数者専用の滞在施設は全国で初めて。シェルターは東京都中野区の賃貸アパートの一室を想定。貧困からホームレス状態にある男性の同性愛者や両性愛者、体の性と自分が認識する性が異なるトランスジェンダーを受け入れる。滞在は原則約3カ月間で、この期間中に生活保護を申請して新しい住居を見つける。状況に応じて新しい仕事も探す。1年間の試行で効果を検証する。

 考える会によると、家族と折り合いがつかず仕事を決めないまま上京したり、同居する同性パートナーからのドメスティックバイオレンス(DV)で住まいを失ったりするケースもある。欧米ではLGBTのホームレスを支援する団体があるが、国内では支援が追いついていない現状があるという。考える会の松灘かずみ共同代表は「社会や仕事から排除された性的少数者に安心して生活できる場所を提供したい」と話している。【椋田佳代】

最終更新:7/14(土) 11:48
毎日新聞