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【西東京】日大三、ヒヤリ発進 エース中村投打で救った

7/14(土) 6:05配信

スポーツ報知

◆第100回全国高校野球選手権記念西東京大会 ▽3回戦 日大三7―4杉並(13日・ダイワハウススタジアム八王子)

 西東京では、名門・日大三がヒヤリ発進した。今春のセンバツに出場した優勝候補筆頭は、都立の杉並に大苦戦。「5番・中堅」で出場していたエース・中村奎太(3年)が6回に逆転2点打を放ち、7回途中からは無失点救援。投打にわたる活躍でチーム23年ぶりとなる初戦敗退の危機を救った。西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山でも開幕し、避難所生活を経験した選手がいる玉野光南が5回コールドで初戦を突破した。

 エースが底力を見せた。1点を追う6回2死満塁。中村が4球目を捉え、右前に値千金の逆転2点適時打。勢いそのままに7回には無死一塁からマウンドへ。3回を1安打無失点の好救援で、完全に流れを引き寄せた。「苦しい展開だったけど、自分が流れを変えてやろうと思いました。それができてよかったです」。負ければ23年ぶり、都立相手では40年ぶりの初戦敗退となるところだったが、チームの窮地を救った。

 後輩も救った。先発した2年生右腕・平野将伍が1回もたずにKOされるなど、2回までに3点の先行を許した。一度は同点にしたが、6回には再びリードを許す苦しい展開。中堅から見守っていた中村は「平野が投げやすいマウンドにしてあげられなかった。取り返してやろうと思った」と振り返った。

 指揮官も救った。負ければ、97年に母校の監督に就任した甲子園通算33勝の名将・小倉全由監督(61)にとっても、初の初戦敗退という屈辱になるところだった。「打ってくれなかったら敗戦監督でした。最後もしっかり投げてくれたし、中村の存在は大きい」と感謝しきりだった。

 あこがれの先輩の背中を追う。1学年上のエースで、昨年のドラフト5位でDeNA入りした桜井は、中村と同様に投打でチームを引っ張っていた。「いいお手本でした。投げる時は疲れた時こそ下半身を意識しろ、打つ時は相手を研究してやっていけ、と言われました」。この言葉を胸に、ブルペン投球と打撃練習をこなしてきた。

 苦しい時こそ、チーム力で乗り切る。日置航主将(3年)とともに、初戦で硬くなっていたナインを前向きな言葉で鼓舞した。「みんなへの声かけで初戦を乗り越えました。このまま優勝を目指して、頑張りたいです」と中村。持てる力すべてを出し切り、春夏連続での甲子園出場を目指す。(大谷 翔太)

最終更新:7/14(土) 7:50
スポーツ報知

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