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続々登場!ウナギ代替かば焼き 丑の日“本家”食う勢

7/13(金) 19:22配信

みなと新聞

 20日の土用の丑(うし)の日を目前に、ウナギに代わるかば焼き商材が盛り上がりを見せている。アナゴやイワシ、サバ、サーモン、パンガシウス、すり身などの水産原料を使った商品の他、豚肉のかば焼きも登場。メーカー各社はウナギ稚魚の不漁を商機と捉え、2016年時点で762億円(富士経済調べ)を誇るウナギかば焼き市場に照準を定める。単なる代替品にとどまらず、既にヒット商品となっているものもある。一部の量販店は代替かば焼きの販売に熱心。本家のウナギも含め、かば焼き市場は盛り上がりを見せている。

売れ過ぎで悲鳴 サーモンかば焼き

 「量販店から引き合いが強く、加工が追いつかない」。うれしい悲鳴を上げるのは、5月に「とろサーモン蒲焼」を発売したマリンハーベストジャパン(東京都中央区、チャールズ・シン・チ・ウー社長)。アトランティックサーモンのハラスを使用し、ウナギかば焼きと同じ工程で加工した。「余分な脂が落ち、皮はパリッとジューシーに仕上がる。臭みがなくなるため、ウナギはもちろんサーモンの苦手な人にもお薦め」(同社)。1パック税抜き580~780円とリーズナブルな価格も後押しし、今期100トンの生産目標を「既に上回る勢い」(同)と話す。

12年で販売量800倍超 ホラアナゴ

 発売から販売数量が800倍超増えている“お化けかば焼き”もある。焼津冷蔵(静岡県焼津市、原崎行雄社長)の「洞穴子蒲焼」は発売した2002年の年間販売数量が50キロだった。以降、数量を伸ばし続け、14年には40トンを超えた。

 強みは原料であるホラアナゴの脂のりの高さ。粗脂肪率は「40%前後」と同社は説明する。ただ、ホラアナゴは小骨の多さや臭みで商品化が難しかった。同社は独自製法でホラアナゴの弱点を克服。値ごろ感や本格的な味付けにより「将来的には100トンまで販売を拡大したい」と同社は意気込む。

水産品評会でウナギ超え 「さば蒲焼き」

 水産加工品の賞レースである「全国水産加工総合品質審査会」では昨年、ウナギのかば焼きを抑えてカネヨ(同県同市、中山正義社長)の「極上『さば蒲焼き』」が最高賞の農林水産大臣賞を獲得した。「代替品ではなく、ウナギと同等の価格を出してでも食べたいと思えるよう、品質・おいしさにこだわった」と同社。「生で飲んでもおいしい」という高級本みりんをはじめ、厳選した調味料で味付けし、焼き方もウナギのかば焼き工程を研究して工夫した“本格派”だ。

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最終更新:7/13(金) 19:22
みなと新聞

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