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どっちが乗り得? 特急列車の自由席と普通列車のグリーン席

7/13(金) 11:13配信

乗りものニュース

座席の構造はほぼ同じ

 関東エリアのJR在来線では、2階建てのグリーン車自由席を連結した普通列車や快速列車が多数運転されています。また、一部の路線では特急列車も運転されています。

【画像】ケース別の料金比較表

 普通列車のグリーン車自由席と特急列車の普通車自由席は、腰掛けの構造に限っていえば、ほぼ同じ。背もたれを傾けることができるリクライニングシートを横1列に4席配置しており、ロングシートや4人掛けボックスシートが多い普通列車の普通車自由席より快適に過ごせます。

 スピードは通常、特急列車の方が普通列車や快速列車より速いですから、車内で快適に過ごしたいというだけでなく急ぐ必要もある場合は、特急列車を使いたいと思うでしょう。ただ、乗る区間の距離が短かければ所要時間に大きな差はありません。設備も時間も変わらないなら安い方に乗りたいところ。実際どちらが安いのでしょうか。

 普通列車のグリーン車自由席を使うなら乗車券と普通列車グリーン券、特急列車の普通車自由席は乗車券と自由席特急券が、それぞれ必要です。どちらも乗車券は必要ですから、普通列車グリーン券と自由席特急券の金額を比べればいいことになります。

 しかし、普通列車グリーン券は距離だけでなく、乗車日やきっぷの購入方法によって金額が大きく変動します。このため、条件によっては普通列車のグリーン車自由席の方が安くなったり、逆に特急列車の普通車自由席の方が安くなったりします。

 営業キロ(小数点以下は切り上げ)が150km以内の区間で、普通列車グリーン券と自由席特急券(関東エリアの特急列車に適用されているB特急料金)の金額を比べてみましょう。

料金の「境界点」は100km

 平日(土曜、休日と12月29日~翌年1月3日を除いた日)の料金は、100km以内だと自由席特急券の方が安く、101~150kmなら普通列車グリーン券の方が安くなります。これは普通列車グリーン券を乗車前に駅などで購入する「事前料金」、乗車後に車内で買う「車内料金」のどちらで比べても同じです。

 とくに普通列車グリーン券の車内料金と自由席特急券を比べると、その差が歴然とします。50km以内の区間の場合、普通列車グリーン券が1030円なのに対し、自由席特急券は510円で普通列車グリーン券の半額以下。普通列車グリーン券は車内購入の場合に割高な料金設定を行っている一方、自由席特急券はどこで買っても金額は同じため、料金差が大きくなるのです。いずれにしても、100km以内なら特急列車の普通車自由席を使った方がいいでしょう。

 ただし、土曜、休日と12月29日~翌年1月3日の普通列車グリーン券は、平日より安い「ホリデー料金」が適用されます。このため、平日は自由席特急券の方が安い51~100kmは事前購入の場合に限り、普通列車グリーン券の方が安くなります。

 また、東海道本線のJR東日本とJR東海の熱海~三島間をまたぐ区間では、自由席特急券が若干高くなります。一方で普通列車グリーン料金は2社をまたぐ区間でも変わりませんから、普通列車のグリーン車自由席を使った方が安くなるケースが増えます。

 ちなみに、特急列車の普通車指定席を利用できる特急券は、基本的に普通列車グリーン券より高くなります。ただし、全席指定で運転されている常磐線の特急「ひたち」「ときわ」と高崎線の特急「スワローあかぎ」は、ほかの特急列車とは異なる料金体系を採用。平日の50km以内の区間なら「ひたち」「ときわ」「スワローあかぎ」の特急券の方が事前購入、車内購入ともに普通列車グリーン券より安くなります。

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