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五輪聖火リレーのスタート県福島の思い「励みに」

7/13(金) 9:56配信

日刊スポーツ

 12日に開かれた2020年東京オリンピック・パラリンピック調整会議で、東京五輪聖火リレーの出発地が福島県に決定した。スタート地点に決まった福島だが、東京電力福島第1原発事故からの復興はまだ遠い。Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)の元総料理長でサッカー日本代表専属シェフである広野町の西芳照さん(56)は「楢葉町も(帰還した)子どもたちが少しだけの小学校がある。そんな中で、頑張る人たち、子どもたちの励みになる」と、前向きに捉えた。

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 大熊町と双葉町の帰還困難区域は、幹線道路の国道6号でさえ歩行者とバイクは通れない規制が続く。埼玉県での避難生活が続く双葉町の菅本章二さん(62)は「復興五輪を強調したいのは分かるけど、双葉のどこ走るんだい? とは思う」。それでも「双葉にはマスコミも入らずニュースでも扱われなくなった。双葉の今を知ってもらえるなら、意味はある」と話す。

 大熊町の元総務課長の鈴木久友さん(66)は「大熊、双葉の国道6号をリレーが通れるくらいきれいにできれば復興にもつながる」。五輪より復興をとの声も根強いが「大熊、双葉を残してでも、周囲が復興してくれれば、大熊、双葉だって追いつくように頑張っていける」と話した。

 昨年、富岡町で7年ぶりの稲作を再開し、農業の復興に挑む渡辺伸さん(58)は「故郷に帰還する人、しない人、いろいろ考えがある。私だって、実際は迷いもある。これでいいのか、自分の判断に不安を抱えながら、信じて進もうとしている。聖火リレーは、その力になる」と話した。【清水優】

最終更新:7/13(金) 10:03
日刊スポーツ

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