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常総水害で国賠提訴へ 8月7日にも 住民ら「河川管理不備」

7/14(土) 4:25配信

茨城新聞クロスアイ

2015年9月の関東・東北豪雨で、鬼怒川の堤防決壊などにより水害に遭ったのは国の河川管理に不備があったためとして、常総市の住民らが国家賠償を求め、8月7日にも水戸地裁下妻支部に訴えを起こす方針を固めたことが13日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、原告には20世帯前後が参加する見通し。16日に同市内で原告団の結成集会を開く。水害による家財や建物、農地の損害のほか、慰謝料などを加えた総額1億円以上を請求する方向で調整しているという。

市によると豪雨の際、鬼怒川は、常総市若宮戸で大規模に水があふれたほか、同市三坂町で堤防が決壊。市の総面積の約3分の1に当たる約40平方キロが浸水し、5千棟以上が全半壊。市内で2人が死亡した。

住民側は、もともと堤防のなかった若宮戸地区で砂丘が自然の堤防になっていたと指摘。掘削や建物を建築する際に河川管理者の許可を必要とする「河川区域」に国が指定していなかった点を重視し、豪雨前に太陽光発電事業で掘削された砂丘の治水対策が不十分だったと訴える方針だ。

堤防決壊については、周辺の堤防に比べて低い箇所だったのに、国がかさ上げなどの改修を急がなかったと主張するという。

鬼怒川を管理する国土交通省下館河川事務所は「現時点では何もコメントできない」としている。

茨城新聞社