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巨匠の日本画多彩 児玉希望展が開幕

7/14(土) 12:50配信

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 近代日本画の巨匠、児玉希望の代表作をそろえた企画展「生誕120年 児玉希望展」が13日、県水墨美術館で開幕した。初期の風景画から花鳥・水墨画、晩年の仏画まで多彩に展開した画業を伝える。県水墨美術館とNHK富山放送局、北日本新聞社主催。8月26日まで。

 希望は帝展や日展などを舞台に活躍。精緻な描写力が光る作品とリーダーシップで画壇をけん引した。会場では柔軟な実験精神でさまざまな作風に挑んだ歩みをたどれるように、初期から晩年までを5章に分けて紹介している。

 初日は長年希望を研究している奥田元宋・小由女美術館(広島)の永井明生学芸主幹が作品を解説した。帝展で評価を高めた風景画を経て、昭和10年前後に集中的に取り組んだ花鳥画の代表作「枯野」は「キツネのふさふさとした毛が繊細に描き込まれている」と説明。渡欧時にフランスの風景を水墨で表した異色作や、晩年の斬新な仏画などに触れ、「常に新たな表現を追い求めた姿勢が伝わってくると思う」と話した。

 開会式では須河弘美県生活環境文化部長に続き、希望の長男、児玉雄(たけし)さん(83)=東京=が「父は絵筆を握ったまま亡くなった。最期まで衰えることのなかった創作意欲を感じてほしい」とあいさつ。羽塚由(とおる)NHK富山放送局長、中川美彩緒(みさお)県水墨美術館長、蒲地北日本新聞社取締役事業局長が加わり、テープカットした。

 企画展は会期途中で作品を大幅に入れ替え、前後期合わせて約90点を並べる。前期展は8月5日まで、後期展は7日から始まる。