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<ハザードマップ>仙台市、市民へ周知強化 西日本豪雨で生かされず「被害最小化へ活用を」

7/14(土) 10:10配信

河北新報

 「1000年に1度程度」の大雨を想定した国と県の洪水浸水想定区域の見直しに合わせ、仙台市がハザードマップの改訂を進めている。西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市では想定と浸水被害がほぼ一致したが、マップが生かされず、多くの住民が犠牲になった。市は「市民にマップを手にとってもらえるよう、地域防災リーダーらを通して呼び掛けたい」と強調する。

【防災マップ】1000年に一度の降雨も想定 多賀城市が刷新

 ゲリラ豪雨多発などを受け、国は2015年に水防法を改正。想定する大雨の頻度を「30~150年に1度」から「1000年に1度程度」に変えた。国と都道府県は16年度から浸水想定区域を見直している。

 市内で対象となっているのは名取川や七北田川など8河川。西日本豪雨で堤防決壊の一因として注目される「バックウオーター(背水)現象」が起きやすい合流点を含め、流域全体で見直しを図っている。

 名取川流域では、363ミリだった想定降雨量(2日間)を約240ミリ多くし、5912ヘクタールの想定区域を約630ヘクタール広げた。広瀬川流域では388ミリを約290ミリ多くし、3354ヘクタールから約270ヘクタール拡大した。

 市は17年度版の仙台防災タウンページで、新たな想定区域に合わせ、名取川など5河川で見直したハザードマップを掲載した。新しく想定区域に指定された地域では、住民説明会を開き、周知を図っている。

 本年度は増田川と砂押川の流域で区域を変更した18年度版を9月に配布する予定。19年度以降、広瀬川の一部と旧笊川を追加する。

 西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区では、ハザードマップの予測と実際の浸水域がほぼ重なったが、多くの犠牲者を出した。マップが住民に広く浸透していなかったとみられる。

 仙台市ホームページで公表されているハザードマップの閲覧は豪雨後、10倍以上の一日230件に増えた。川股直哉・市危機管理室長は「水害への関心は高まっている。被害を最小化するため、ハザードマップを載せた全戸配布の防災タウンページなどを生かしてほしい」と話した。

最終更新:7/14(土) 13:55
河北新報

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