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最新技術で重文「豊国祭礼図屏風」複製 汚れなども高精細で 京都のくろちく百千足館で公開

7/14(土) 7:55配信

産経新聞

 慶長9(1604)年に豊臣秀吉の7回忌を記念して営まれた祭礼の様子を描いた重要文化財「豊国祭礼図屏風(びょうぶ)」の複製画が完成し、くろちく百千足館(京都市中京区)で13日、公開が始まった。大日本印刷(東京)が最新技術を駆使し、原本と寸分違わぬ高精細な複製画に仕上がった。

 豊臣家滅亡後、徳川幕府によって廃社とされた豊国神社(同市東山区)について、明治天皇が復興を指示してから150年となるのを記念して制作された。

 高精細デジタルカメラで原本を撮影した画像を基に、和紙の上に貼った金箔(きんぱく)に直接印刷する技術を用いた。絵の細部だけでなく、原本の表面の汚れなどの現状をありのままに複製。こうした技術は、文化財保護・継承に役立つという。

 原本は、豊国神社での神事の様子と、方広寺大仏殿を背景に町衆が「風流踊り」に熱中する様子がそれぞれ描かれた六曲一双屏風(各縦約1・7メートル横約3・5メートル)。豊臣家のお抱え絵師・狩野内膳作で、慶長11年に同神社に奉納された。廃社後は吉田神社(左京区)で保管され、現在は豊国神社宝物館で展示している。

 吉田武雄宮司(60)は「神仏習合の世界が描かれた屏風。秀吉公もお喜びだろう。多くの方に見てもらえたら」と話している。

 複製画は、くろちく百千足館で開幕した「屏風祭り展」(15日までと21~23日)で公開されている。入場料が必要。

最終更新:7/14(土) 7:55
産経新聞

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