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アニメ「ハイスコアガール」1話スタート! あの日、ぼくらは薄汚いゲーセンで夢を見ていた

7/14(土) 1:00配信

ねとらぼ

 ゲーセンで燃やした青春があった。ゲーセンで育った恋があった。格ゲーが盛り上がっていた90年代を舞台に、少年少女の成長を描くジュブナイル「ハイスコアガール」は、当時を経験していた人も、そうではないゲーム好きも、そしてかつて子どもだった全ての大人が、共感できる悩みをたくさん練り込んだ作品です。

【画像:漫画を読む】

 ゲーム大好き少年のハルオと、ゲーセンに似つかわしくないお嬢様・大野。最悪な出会いで始まった2人の関係は、ゲームを通じてどんどん変わっていく。学生時代に体験する困惑が、実在したゲームになぞらえながら表現されます。全力でゲームに打ち込む少年少女が、全力で自分の気持ちに立ち向かう物語。

ゲーセンというオアシス

 今でこそ店内は明るく、基本禁煙で、プリクラやUFOキャッチャーなどが並んで入りやすくなったゲーセン。しかし90年代初頭は「ゲーセンは不良のたまり場」とよく言われていたものです。今思うと、不良ってよりはみ出し者って表現の方が正しいような気がする。

 タバコの吸殻があちこちに転がり(※基本喫煙OKで灰皿が筐体に置かれていたものの、大体ヒートアップしてひっくり返すから)、小汚い店も多く(※おばちゃん1人で経営している、とかがざらだったから)、お世辞にも「安らげる場所」ではありませんでした。

 1991年。格ゲーマーにとっての創世の年。「ストリートファイターII」稼働の年です。ゲーセンに通う人の数を爆発的に増やしました。台の前には行列ができ、駄菓子屋やスーパーに筐体が置かれ、連コインをしてひんしゅくを買う奴が現れ……と大賑わい。もちろんその前からたくさんのゲームは稼働していたものの、やっぱり対戦が主軸に作られていたのは大きい。

 小学生の矢口春雄(ハルオ)も、ストIIに魅入られた人間の1人。勉強はてんでダメ、運動も全くできない。けれどもゲームは心の底から好き。彼にとって、ヤニ臭くイライラした空気の立ち込めるゲームセンターは、大切な自分の居場所でした。

 「学校じゃ肩身のせまい思いをしている俺が ここでは他人から称賛される…!!」

 もちろん、ゲームセンターに行くのは学校側からしたらアウト。いわゆる「盛り場」ってやつ。正直子どもには行かせたくないと思うのも仕方ない場所です。まあお金も使うしね。カツアゲとか不安になるしね。

 実際、ハルオも年上の理不尽には巻き込まれていました。格ゲーは特に「台向こうの相手に負ける」というのが明確なので、いらだちで台パン(筐体をガンガン殴ること)や台キック(筐体を蹴飛ばして相手をビビらせること)は日常茶飯事。格ゲーからリアルファイトになるのを見たことある人、多いのでは。対戦中、灰皿が上から飛んできた経験はあります。

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最終更新:7/14(土) 1:00
ねとらぼ