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小室哲哉が“お手本”を見せた「不倫会見」のごまかし方

7/14(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

コラム【芸能界仕事術】

 最近また、小室哲哉(59)の話題が持ち上がった。大災害の陰に隠れた格好で大きな騒動にならなかったが、芸能プロダクションの幹部の中には、そうか、その“手”があったかと思う人もいたのではないかと感じた。

 先週の週刊文春で、小室の妻、KEIKO(45)の親族が小室への怒りの告発をした。

 小室は今年1月に看護師の女性との不倫疑惑を報じられて記者会見を開いている。不倫を否定した上で、「僕なりのこの騒動のけじめとして、引退を決意しました」と会見冒頭で明らかにしていた。そして、2011年にくも膜下出血で倒れて以来、リハビリを続けているKEIKOについては「今は小学4年くらいの漢字ドリルを楽しんでやっている」と苦悩をにじませ、自分も介護疲れ、ストレスによる耳鳴りで、自身の体も厳しい状態と説明した。さらに涙ぐんで「子どものようなKEIKOを深く愛している」とも。不倫については「普通の男性としての能力はもうない」とあからさまに言ってみせた。そこまで赤裸々に話すのかと見ている側の同情もあって、不倫を報じた週刊文春に批判が殺到する事態にまでなった。

 今回、KEIKOの親族が「(小室の)話はほとんど嘘。サポートに疲れたというけど、介護らしいことは何もしていない。今のKEIKOは要介護でもない」と明かしている。小学4年の漢字ドリルのくだりも、5年以上も前の話だと報じられた。これらは、同情を集めた小室の会見内容をすべて打ち消すものだ。

 言われてみれば、小室は会見時、メークをして登場していた。当時、会見場にいたマスコミの中にも、不倫否定に化粧をして出るのかという声もあった。ただ、「引退」の言葉をいち早く口にしたことで、不倫問題の追及はそれほど深くならず、なぜ引退なのかといった方向に論議の内容が変わっていったものだ。

 実は、小室は昨夏あたりから周囲に引退を漏らしていたという。今はCDが売れない時代で、小室が経験した、出せばミリオンセラーということは考えられない。作曲活動をしても稼げる時代ではなく、引退を考えていたタイミングで不倫会見に臨み、引退を宣言することで不祥事を吹き飛ばした格好だった。

 実際、「自発的な音楽活動は本日をもって退く」と宣言しただけで、以前から約束していた仕事は続けており、半年以上たっても完全引退したという話は聞こえてこない。

 いま考えてみれば、うまい会見だった。そう、芸能人が不倫を報じられて会見するなら、言い訳をするより、より大きな話題を明らかにすれば、不倫問題はうやむやに終わることができるというわけだ。小室がこのまま逃げ切れればという条件付きだが……。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)