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<小倉駅前商店街>スマホ使い電子決済サービスの実証実験へ

7/14(土) 2:24配信

毎日新聞

 JR小倉駅(北九州市)前の複数の商店街で、スマートフォンを使った電子決済サービスの大規模な実証実験が今月下旬から始まる。みずほフィナンシャルグループ(FG)が主導し、数十店舗が参加する予定。地方都市での普及の可能性や運用上の課題を検証し、全国に広げたい考えだ。【高橋慶浩】

 今回導入するのは、中国人向けのサービス「支付宝(アリペイ)」(今月下旬開始)と、みずほ銀行の口座と連動するスマホアプリ「pring(プリン)」(9月開始)。いずれも店頭のタブレット端末に表示されたQRコードをスマホのカメラで撮影して読み取ると、購入者の銀行口座などから代金が引き落とされる仕組みだ。みずほがタブレット端末を無償貸与するほか、店側から徴収する手数料を格安または無料にして、キャッシュレスの利便性を店側にも実感してもらう。年末まで実施する。

 「アリペイ」は中国で5億人が利用し、日本でもコンビニエンスストアや家電量販店などで対応する店舗が増えている。しかし地方の個人商店で導入しているケースは少ない。このため北九州空港へのチャーター便やクルーズ船を利用して中国人観光客が増えても「個人商店にはそれほどお金が落ちない」(市幹部)との悩みがあった。

 みずほは6月から「プリン」の実験を福島県内で始めているが、参加数は10店舗に満たない。より大規模に行うため、公金を扱う指定金融機関として関係が深い北九州市に持ちかけ、協力を得た。

 国内のスマホ決済は「Apple Pay(アップルペイ)」や「LINE Pay」「楽天ペイ」などのIT系や「スイカ」などの鉄道系が先行。金融系は遅れているため、実用化のため、いち早く大規模な実験を行う必要があった。

 みずほFGは「より多くの店舗が参加するので、普及の可能性を探る良い機会にしたい」と期待する。参加を決めた呉服店店主は「効果は未知数だが、キャッシュレス化の流れは進むと思い、乗り遅れないようにした」と話している。

最終更新:7/14(土) 2:24
毎日新聞