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中日・松坂、球宴盛り上げた 2回投げきれずざんげも「温かい声援に驚きました」

7/14(土) 6:00配信

デイリースポーツ

 「マイナビオールスターゲーム・第1戦、全パ7-6全セ」(13日、京セラドーム大阪)

【写真】中日・松坂大輔が手記 記憶に残る1年目球宴 イチローさんと…

 西武時代の2006年以来、12年ぶりの球宴出場となった中日・松坂大輔投手(37)が全セの先発として晴れ舞台を彩った。久しぶりの登板は、2被弾を含む1回5失点と崩れたが、真夏の祭典を盛り上げた。

 ざんげの言葉が先に出た。松坂の降板後のインタビュー。

 「なんとか投げられるようにと思いましたけど、もうちょっとさまざまなボールを投げたりしたかった。長いイニングを投げたかったし、良いボールを投げたかったのでファンの方には申し訳ないです」

 大歓声に迎えられてのマウンド。先頭の秋山には宣言通り直球勝負で臨んだ。ところが、全盛時とは違う。MAX137キロではなかなか打ち取れない。6球でフルカウントとすると、カットボールに切り替えるが粘られ9球目に右翼スタンドに運ばれた。球宴にもかかわらず怪物の表情は硬いままだった。

 続く柳田はカウント2-2からの6球目、外の137キロで空振り三振に打ち取った。相手の豪快なスイングに、ようやく笑みがこぼれた。

 見せ場はそこまでだった。横浜高の後輩・近藤に中前打を許すと、中田には死球。吉田正には適時打、さらに森友には3ランを浴びた。予定の2回を投げきることができずKOとなった。

 万全ではなかった。6月17日の西武戦では試合直前に背中の捻挫で先発を緊急回避。そのまま登録抹消となった。その後、ファン投票の先発投手部門で選出された。今季ここまで7試合に登板し3勝3敗、防御率2・41と満足のいく数字ではない。それでも選んでくれたファンのために、なんとかこの試合に間に合わせた。

 「温かい声援をいただき驚きました。ゲームに投げられるかどうか分からなかったので投げられて良かった。後半はチームの力になりたい」

 満足のいく投球はできなかった。それでも今、持てる力すべてを出し切った。それが怪物と言われた男の精いっぱいの誠意だった。12年ぶりの夢舞台はほろ苦かった。

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