ここから本文です

コラム凡語:災害とペット

7/14(土) 14:00配信

京都新聞

 毎日の世話は大変、だけど癒やされる―。西日本豪雨の避難所にペット同伴者専用スペースができ、好評という▼堤防決壊で大きな被害の出た岡山県倉敷市真備町地区の住民らが身を寄せた総社市内での光景だ。要望を聞いた職員が急きょ設置。被災家族の心のケアに一役買う▼災害時にペット連れで避難する人は少なくない。家族同然の大切な存在だが避難所では鳴き声や臭い、動物アレルギーがある人への配慮など課題も多く、トラブルになりがちだ▼総社市の避難所でも実際に周囲から「うるさい」と言われる飼い主がいたという。「ペットがいる人も、いない人も快適に過ごしてもらうため」との職員の判断で今は同スペースだけ残り、他の避難者は別の場所に移った▼環境省のガイドラインは災害初期段階でペットの健康と安全を守る責任は飼い主にあるとし、自治体に避難所運営のルール作りを促す。ただ啓発や取り組みはまだ進んでいない▼阪神大震災のボランティアで犬や猫を救護し、防災講座に関わる長岡京市の獣医師、長尾恭子さんは「非常時への意識」を説く。飼い主一人一人がペット用品備蓄や日常のしつけ、ペット同行の避難訓練など大災害への備えを始め、地域社会も課題を共有しておきたい。家族の命を守るのと同じよう心掛けて。

最終更新:7/14(土) 14:00
京都新聞

Yahoo!ニュースからのお知らせ