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全英OPに10人出場 “日本人枠”に向けられる世界の厳しい目

7/14(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 今季メジャー3戦目の全英オープン(会場・カーヌスティ・ゴルフリンクス)が19日に開幕する。

 出場資格を持つ松山英樹(26)はすでに現地入りして、会場での下見ラウンドを行ったが、今週の欧州ツアー「スコティッシュオープン」や米ツアー「ジョンディアクラシック」の成績で全出場選手が決まる。

 出場資格は42ものカテゴリーがあるが、全米オープン2勝のレティーフ・グーセン(49=南ア)が英国最終予選会を突破して3年ぶりに出場権を獲得したとか、10年全米オープン勝者のグレーム・マクドウェル(38=北アイルランド)がスコティッシュオープンで全英出場をかけて戦うというニュースがあり、ビッグネームでも全英出場は狭き門なのだ。

 ところが日本選手は松山の他に、秋吉翔太、市原弘大、池田勇太、川村昌弘、小林正則、小平智、宮里優作、谷原秀人、時松隆光と総勢10選手も出場する。

 現在までの出場資格者を国別でみると、米国の55選手が一番多く、イングランド21選手、南アフリカ11選手。そして日本と豪州がともに10選手と続く。その後は5選手でスコットランド、スペイン、韓国、スウェーデンの4カ国が並んでいる。

 ちなみにこれら上位9カ国で、メジャー優勝者を出していないのは日本だけだ。

 日本人選手が多い理由は該当するカテゴリーが多いからだ。ミズノオープンで4人、17年、18年ツアー賞金ランキングで各2人。17年日本オープン勝者という特別枠が設けられている。これまで何度も全英オープンに挑戦しながら、一度も予選を通過できない選手でも全英出場の“救済”があり、恵まれている。

 ちなみに韓国国内では韓国オープン2人の出場枠があるだけだ。

 もちろん松山のように世界ランク50位以内に入れば、誰も文句のつけようがない。だが日本枠で全英に出場する選手の成績が、今年も惨憺たるものだとすると、その枠は減らされる可能性がある。

 同時に優遇され過ぎだとワールドランキングの査定方法にも影響しかねない。

 ジョン・デーリー、タイガー・ウッズ、マーク・カルカベキアなど60歳以下の過去優勝者枠にもすでに「おかしい」と疑問の声がくすぶっている。それでもウッズやデーリーにはメジャーチャンピオンの知名度が高く、多くのギャラリーを引き連れて大会を大いに盛り上げる。オープン競技である以上、過去10年間にメジャーに勝っても出場できない選手がいても仕方がないことだが、その一方で例年成績が悪く、多すぎる日本枠に対する批判がそろそろ世界中から出てきそうだ。

(ゴルフライター・吉川英三郎)