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<展示会>小松左京さん「最後の伝言」 原稿など150点

7/14(土) 9:16配信

毎日新聞

 「日本沈没」で知られるSF作家、小松左京さん(2011年、80歳で死去)の原稿や写真を集めた展示会が、秋田県由利本荘市の文化交流施設「カダーレ」内の市中央図書館で開かれている。その中で、11年7月の毎日小学生新聞(毎小)に連載されたインタビュー記事「最後のメッセージ」もパネル展示されている。8月5日まで。【大槻英二】

 会場では「日本沈没」執筆時の1972年、海外取材を行った際に使用し、クライマックスに影響を与えたとされる手帳のメモ書きなど、約150点を展示している。

 毎小の記事は、当時の森忠彦編集長(現毎日新聞編集委員)が東日本大震災直後の11年5月にインタビューしたもの。7月16、23、30日の3回にわたって連載されたが、小松さんは連載中の26日に亡くなり、最後のメッセージとなった。

 インタビューで小松さんは東日本大震災の津波の映像にショックを受けたと述べ、「われわれはいかに危うい国土で暮らしているか、肝に銘じるべきだ」と語っている。また「SFの発想の原点は、やっぱり戦争じゃないかな」と語り、大阪や神戸の街が空襲を受けて焼け野原になった光景を覚えているとしている。

 最終日の8月5日には、映画「日本沈没」の73年版(午前10時)と2006年版(午後2時半)を上映するほか、午後1時からは、06年版の樋口真嗣監督や小松さんの元秘書、乙部順子さんらを迎えてトークショーを開く。いずれも無料。

 自らもSF好きで今回の企画のきっかけを作ったカダーレ副館長の小松寿さん(53)は「ちょっと日常を離れて、未来を空想する楽しさを幅広い世代に知ってもらいたい」と話している。

 24、31日は休館。

最終更新:7/14(土) 9:16
毎日新聞