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<女性の働き方>メンツにこだわる「男の嫉妬」は怖い

7/14(土) 9:30配信

毎日新聞

 女性が職場で男性の嫉妬に遭遇したとき、どう対応したらいいでしょうか。同性に嫉妬されたときとはまた違った対処の仕方があります。「働く女の品格 30歳から伸びる50のルール」(毎日新聞出版)の著者で、コミュニケーション研修講師の戸田久実さんが、働く女性のためのしなやかな生き方を伝授します。【毎日新聞経済プレミア】

 ◇Q 男性ばかりの職場でうまくやるコツを教えてください

 ◇A 男性の嫉妬は怖いです。自尊心を傷つけないようにしましょう

 男性に嫉妬されたときと女性に嫉妬されたときで、どう対処法を変えればいいか、お話しします。世間では、女性のほうが嫉妬深いというイメージがありますが、私は男性の嫉妬のほうが怖いと思っています。

 男性は女性以上に、メンツや名誉、社会的地位にこだわります。そのため、男性は自分の地位や立場を脅かされるような相手に対しては、足をひっぱり、蹴落とし、ひどい場合には相手を社会的に抹殺しようと考えるのです。

 ですから、男性から嫉妬をぶつけられた場合は、相手の自尊心を傷つけないように心がけましょう。敵ではないというオーラを出したほうが、いい関係を築けます。

 ◇男性から嫌みを言われたときは

 過去の話ですが、私がある企業で社長から秘書に抜てきされたとき、男性社員から嫉妬されたことがあります。また、同業の男性講師から「戸田さんはいいよね。クライアントからの指名も多いみたいで」と嫌みを言われたこともあります。

 そのとき、私は「○○さんにそう言っていただけて光栄です。○○さんの研修もとっても評判がいいと聞いています。勉強させていただきたいことばかりです」と、あえて伝えて、普段から敵ではないという姿勢を見せるようにしました。ただ、仕事ができないと足をすくわれることもあるので、実力は磨き続けるようにしました。

 一方、女性の場合は単に「あの人が嫌い!」などと感情的になって意地悪をするくらいのことが多いので、こちらからは何もせず、無視したり、聞き流したりするほうがいいでしょう。そうすると、やがて自然と収まっていったりもします。

 もしもあなたが嫉妬をされたときには、男性の場合でも女性の場合でも、まともに正面から戦うことはしないようにしたいですね。

 ◇威圧的な態度の上司にどう接するか

 「組織の上ばかり見ていて、部下に無理を言ったり、威圧的な態度で接している上司に嫌気がさすんです」

 女性向けの研修を実施すると、こんな相談をよく耳にします。結論からいうと、その人の行動やあり方をまるごと変えることはできません。そもそも、他人を変えることは不可能です。

 それなのに、その上司が気になっていちいちイライラして自分の仕事に集中できずにいると、あなた自身がパフォーマンスを発揮できなくなります。そちらのほうが大きな問題です。

 ◇放っておくのが一番

 「許せない……」と思う気持ちが湧き出てくるかもしれませんが、自分に害が及ぶ範囲でなければ、放っておきましょう。もし上司があなたにまで怒りをぶつけてきたら、過剰反応はしないようにして、最低限必要な報告・連絡・相談の情報共有のみにとどめたほうが賢明です。

 その上司の下で働くという選択肢しかなければ、淡々と自分のやるべき仕事をこなしていくしかありませんが、ストレスがたまって体にまで影響するのであれば、他の上司に状況を相談したり、異動を願い出てもいいでしょう。

 それも難しいという場合は、思い切って転職を考えたほうがいいかもしれません。どんな状況であっても、相手を変えようとするのではなく、自分の関わり方を変えたり、環境を変えたほうが解決の近道になります。

 ◇戸田久実さん略歴

アドット・コミュニケーション代表取締役。日本アンガーマネジメント協会理事。大学卒業後、民間企業で営業、社長秘書として勤務。現在は研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師として活躍する。「アンガーマネジメント」「女性リーダー養成」といった多岐にわたる研修や講演を実施。講師歴は26年。著書に「アンガーマネジメント 怒らない伝え方」(かんき出版)など。

最終更新:7/14(土) 9:30
毎日新聞