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自分もこの手で助けたい 3連休初日、全国から被災地へ

7/14(土) 11:34配信

朝日新聞デジタル

 3連休初日の14日、西日本の被災地に全国からボランティアが集まった。厚生労働省によると、12府県の57市町に災害ボランティアセンターが設置された。「自分にできることをしたい」と駆けつけた人たちが、酷暑の中、住宅地に流れ込んだ土砂の撤去などに汗を流した。

【写真】3連休初日となり、ボランティアの受け付けが始まった=2018年7月14日8時25分、愛媛県宇和島市、水野義則撮影


 13日の時点で市内の3分の2にあたる7万5千戸の断水が続く広島県呉市。市の社会福祉協議会は14日、市内4カ所で市内外からのボランティアを受け付けた。市役所1階の窓口には14日午前9時の時点で200人以上が列をつくった。

 同市の会社員中野実さん(46)もその一人。自宅も断水が続いているが「もっと苦しんでいる人もいることを知ってもらいたい」と考え、中学2年の息子竣介君(13)を連れてきた。「自分にできることはあるのか」と最初は来ることを渋ったという竣介君も「中学生でも、できることをやりたい」と意気込んでいた。

 私立清水ケ丘高校3年の中村奈菜子さん(17)は、バレー部の同級生2人と来た。同市焼山の自宅は無事だったが、自宅前まで来た土砂を家族でかき出した。父親は陸上自衛官。「自分も人を助けたい。被災者の皆さんを安心させられるように頑張りたい」

 ボランティアに自宅前の土砂をかき出してもらった呉市吉浦新出町の蒲原勝(かまはらまさる)さん(73)は「今までは自分でやるしかなかったけど、これだけの人が来てくれてありがたい。熱中症に気をつけて頑張ってほしい」と話した。(高橋俊成)


■倉敷でも市外から受け入れ始まる

 大規模に冠水した真備(まび)町地区がある岡山県倉敷市では14日、大々的に市外からのボランティアの受け入れを始めた。午前9時半までに市内2カ所に約1千人が集まり、真備町にバスで入った。民家からの泥だしや家財道具の搬出を手伝う。

 倉敷市社会福祉協議会を中心としたボランティアセンターによると、13日までの3日間は混乱を避けるために市内からの参加に限定し、延べ約940人が集まった。輸送用のバス約40台を準備し、郊外に車1千台分の駐車場の用意が整ったという。

 東京都台東区の会社員富岡万葉さん(51)は夜行バスで市内に入った。東日本大震災や大阪北部地震にもボランティアとして参加したという。「水害は乾くとホコリが舞って大変なのでもう少し早く来たかった。この3連休はすべて参加するつもりです」と話した。

 岡山市の久重瑠美那さん(15)や総社市の中野穂香さん(15)ら高校生5人グループの姿も。2人は「昨日の校内放送でボランティアについて知り、参加することにした。県内でこんな大きな災害があって人ごとではない。助けになれたらと思う」と語った。

 ボランティアセンターの職員は「熱中症で倒れる方も出ている。熱中症対策や長袖、長ズボン、マスクなど、事前に準備してから参加して」と呼びかけた。(玉木祥子、一色涼)


■旅行先から駆けつけた人も

 土砂崩れなどで11人が亡くなった愛媛県宇和島市のボランティアセンターは14日早朝から、昨日の倍となる400人が集まった。マイクロバスに分乗して移動し、家屋の土砂の片付け作業に入った。

 松山市の会社員片谷(かただに)浩さん(28)はボランティアに参加するのは初めて。ネットで調べ、炎天下の作業で熱中症になってかえって迷惑にならないようにと、帽子や長袖の服など装備を整えて来た。「少しでも力になれたら」と話す。週末の参加を続けたいと考えている。

 床上浸水した宇和島市吉田町の40代女性宅では、午前9時半から約10人が泥で汚れた家具を運び出した。千葉県の西野憲一さん(71)は、旅行先の高知県から駆けつけたという。「旅行よりもボランティア優先かなと思って」。ボランティアは学生のころ以来だといい、「汗をびっしょりかいて、やりがいがある」と話していた。10~20日間ボランティアを続けるという。被災した女性は7日から避難所で生活している。「本当にありがたい。すごく助かります」と喜んでいた。

 同市のセンターを運営する市社会福祉協議会によると、主に家屋を再建するため、土砂の片付けに従事してもらう。受け入れを始めた10日は約50人くらいでスタートし、参加者は日ごとに増えているという。(根本晃、山田佳奈)

朝日新聞社