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<大阪万博企画展>よみがえる人間洗濯機 松下館もCGで

7/14(土) 11:08配信

毎日新聞

 14日に大阪府門真市のパナソニックミュージアムで開幕する1970年大阪万博企画展で、当時話題をさらった「人間洗濯機」の実物がガイドツアーの事前申し込み者に限定公開される。当時の技術を結集した「夢のお風呂」には「新しいものを作ろう」という高度成長期の企業の気概と活気が感じられる。【加藤敦久】

 展示は「大阪万博EXPO’70~よみがえる松下館と万博が描いた未来」。府が2025年国際博覧会(万博)の誘致を目指す中、パナソニックが地元企業として盛り上げようと企画した。同社が大阪万博に出展した「松下館」をコンピューターグラフィックス(CG)で再現したり、当時埋設したタイムカプセルの収納品約200点などを公開する。入館は無料で、9月1日まで。

 「人間洗濯機」の正式名は「ウルトラソニック・バス」で、高さ約1.8メートル。三洋電機(現パナソニック子会社)の「サンヨー館」に飾られた。水着姿の女性による入浴実験が人気を集め、同館には半年間で約586万人が詰めかけた。

 内部の椅子に座ると湯と気泡が出て、当時は洗濯機の最新技術だった「ジェット噴流」で洗い流し、温風で乾燥までした。その発想は現在の介護浴槽へと受け継がれた。

 設計したデザイナー、上田マナツさん(83)=同府豊中市=によると、発案は創業者で社長だった井植歳男氏(故人)。「うちは洗濯機でビジネスし、社会還元してきた。人間は洗えんのか」と注文されたという。流線型の外観は宇宙船を連想させるが、上田さんは「(人間に心地よい空間を見つける)子宮回帰の視点から卵形に決めた」と明かす。

 湯に混じった多くのゴム球が体に当たり、マッサージ効果もあった。上田さんは「人間相手だから、健康の機能も付けた。府が誘致している万博もテーマに健康やデザインなどを掲げており、趣旨は同じ。実現したら応援したい」と半世紀ぶりの夢の再来を待ち望んでいる。

 ◇「実物」見学も

 「人間洗濯機」の実物が見学できる万博スペシャルガイドツアー(45分間)は今月21日以降の毎週土曜と8月12日の午前11時半開始。参加にはインターネットでの事前申し込み(各回抽選で20人)が必要。詳細はパナソニックミュージアムのホームページに掲載されている。

最終更新:7/14(土) 11:16
毎日新聞