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「心強い仲間と一緒に戦って」桜井日奈子さんから球児へ

7/14(土) 13:51配信

朝日新聞デジタル

 第100回全国高校野球選手権記念岡山大会(朝日新聞社、県高野連主催)が13日、開幕した。開幕を控えた6月、「岡山の奇跡」とも評される俳優の桜井日奈子さん(21)に部活動に熱中していた高校時代の思い出や、球児たちへのメッセージを語ってもらった。

【写真】岡山県出身の女優、桜井日奈子さん=山本裕之撮影


 ――学生時代はずっとバスケットボールを続けていたそうですね

 父がコーチをしていたミニバスケのチームに幼稚園の頃に入りました。兄と弟がいるんですけど、3人みんなバスケをやっていて、休日は父についていってトレーニングをする日々でした。祖母の家に広いお庭があって、そこにリングをたててシュート練習したりとか、雨が降ってたら家で筋トレしたりとか。山に行って走り込んだりもしたんですが、山までの階段が200段くらいあって、そこを何回も往復したりとか、部活一色の生活でした。高校の時も朝練行って授業受けて、放課後は部活っていう生活でした。高校は進学校で学業優先だったんで、放課後の部活は2~3時間とれたら最高だねって感じでした。

 ――部活動で悔しかった経験は

 中学の時にキャプテンをやらせてもらっていたんですけど、最後の引退試合の時、1点差で逆転負けしてしまって、すごく悔いが残る試合だったんです。途中で流れが相手のものになったというのを感じていて、どこかで「もうダメかも」という弱い部分がキャプテンなのに出てしまった。私のミスでボールが相手にわたって、シュートを決められて試合が終わって、その時は「もう二度とバスケなんてしない」って思ったくらいショックでした。高校の部活紹介で色んな部活を回っていたんですけど、バスケ見ちゃうとどうしてもやりたくなっちゃって。そんなに強いチームじゃなかったっていうのもあって、「私だったらもっとできる!」って思っちゃった。

 ――高校時代の部活動でどんな思い出がありますか

 すっごく楽しかったです。高校生活で何が一番楽しかったって、やっぱり部活ですね。うまくいった時とか成功した時の快感はやっぱり忘れられないものがある。そこで得た仲間は今でもつながっていて、今後も一緒にいられるだろうなっていう絆の深い仲間が部活を通してできましたね。今だから思うのはもっと頼れば良かったなって。どこかでもっと自分がこうしなきゃ、ああしなきゃって抱え込んでいた。せっかくチームなんだから、仲間がいるっていうのはもっと感じていた方が、他に集中できただろうなって思います。自分がすごく苦しくなった時に「あの子も頑張ってるから自分も頑張ろう」って思えるのがチームプレーの良さですよね。もし自分が自分がってなってしまってる子たちがいるなら、もっと仲間を頼れば良いんじゃないかなってアドバイスしたいな。私13年バスケを続けてきたけど、そんなに良い思いをしてないっていうか、県で優勝したみたいな経験はなかったんです。もちろん勝てれば一番いいんですけど、大半がそうじゃない。でも後になって「あの時よかったな」って今でも思うから、勝ちも負けもそこで得た経験も得た仲間も全部財産になってるなって思う。何かひとつガーって夢中になれるものがあるなら、ステキなことだなって思います。

 ――球児のみなさんにメッセージをお願いします

 一緒に戦ってきた仲間は絶対的な存在というか、心強いと思うから、仲間と一緒に団結して、信じて戦えば大丈夫だと思います。必死に頑張れば結果はついてくると思うし、もし自分が思ったような結果じゃなくても、やりきったって思えれば正解だと思う。試合が始まったら、みんな緊張してると思うし、自分だけじゃないんだなってどこかで余裕を持てたら、ちゃんと積み重ねてきたものが出せるんじゃないかなと思うし、もし出せなくても大したことないよって。自分の実力以上のことってなかなか大事な場面で出ないと思いますけど、球児のみなさんは目標に向かってすごく毎日努力されて練習されてると思うから、それだけを信じて集中して臨めば大丈夫だと思います。(聞き手・沢田紫門)


 さくらい・ひなこ 1997年4月2日、岡山県出身。2014年の「おかやま美少女・美人コンテスト」でグランプリを獲得。インターネット上で「岡山の奇跡」と話題になった。その後、ドラマやテレビCMなどに起用され活躍の場を広げ、今年4月に公開された映画「ママレード・ボーイ」では主演を務めた。今年11月公開予定の「ういらぶ。」でもヒロインの春名優羽役を演じる。

朝日新聞社