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ロシア介入認定、トランプ氏に打撃=情報部員12人起訴―大統領選疑惑、詳細な実態

7/14(土) 15:07配信

時事通信

 【ワシントン時事】トランプ米政権のロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官は13日、2016年大統領選に介入した罪で、ロシア当局者としては初めて同国の情報部員12人を起訴した。

 起訴状からは、トランプ氏の当選を望むロシアが巧妙に大統領選に介入した詳細な実態が判明した。疑惑を否定し、プーチン・ロシア大統領との関係強化を狙うトランプ大統領にとってダメージは大きい。

 起訴された12人はロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の情報部員。起訴状や米メディアによると、16年3月ごろから、情報部員は民主党全国委員会幹部やクリントン候補の選対本部長だったポデスタ氏宛てに検索サイトからの警告を装ったメールを送付。秘書らが指示に従い、変更したパスワードを入力するなどしたため、大量のメールが不正に盗み取られた。

 情報部員はその後、メールを内部告発サイト「ウィキリークス」などに流出させる。民主党全国委が党の指名争いでクリントン氏に肩入れしていたことをうかがわせる内容のメールも含まれ、当時の党全国委員長が引責辞任に追い込まれた。ポデスタ氏のメールからは、環太平洋連携協定(TPP)反対の公約と矛盾するクリントン氏の発言も表面化し、同氏への打撃となった。

 情報部員がトランプ氏の動きと歩調を合わせていた実態も浮かんだ。トランプ氏は16年7月27日、クリントン氏が国務長官在任中に私用のメールサーバーを使ってメールを送受信していた問題に絡み、「3万通のメールをロシアが見つけられることを望む」とハッキングをそそのかすかのように発言。起訴状によると、情報部員がクリントン事務所などにサイバー攻撃を開始したのはトランプ氏の発言当日だった。

 ロシア外務省は、起訴された12人について「ロシア軍当局とのつながりを示す証拠はない」と述べ、関与を否定。16日に予定される首脳会談でプーチン氏との関係改善を狙うトランプ氏は13日、ロンドン近郊での記者会見で、疑惑捜査を「純粋に愚かだ。ロシアとの間で何かを成し遂げるのを困難にしている」と非難し、いら立ちをあらわにした。

 トランプ氏は14日にもツイッターで「(ロシアの行為は)オバマ政権下で起きたことだ。オバマ大統領は選挙前に報告を受けていたとされるが、なぜ何もしなかったのか」と訴え、前政権こそ疑惑の対象になるべきだと主張した。 

最終更新:7/14(土) 19:43
時事通信

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