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バチェラーが熱い 女のガチンコ婚活バトルに釘付け

7/14(土) 16:00配信

朝日新聞デジタル

 いま特に注目を集めている番組は、2017年2月に始まった「バチェラー」シリーズ(Amazon(アマゾン)プライムビデオ)だ。容姿端麗で経済力もある1人の独身男性(=バチェラー)をめぐり、20人以上の女性が恋の駆け引きをする。

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 5~6月にはシーズン2の全10話が配信された。IT企業幹部のバチェラー(36)との結婚を望む女性を公募し、モデルやヨガ講師、イラストレーターなど全国から20~30代の女性20人が参加。女性だけで共同生活をしながらデート時だけバチェラーに会い、アピール合戦する。

 デートは1対1もあれば、4、5人が一緒になることも。ヘリで空中散歩をしたり、貸し切りの東京スカイツリーで夜明けを見たり。終盤には親を交えて食事し、海外にも行く。約2カ月の撮影中は携帯電話を預けて外部と接触を断つほど参加者は本気だ。デートに誘われた女性はしたり顔をし、見送る側はうつむいたり眉間(みけん)にしわを寄せたりと表情は生々しい。

 バチェラーは毎話、意中の女性にバラを渡す。バラをもらえなかった1~2人は番組を去る。バチェラーはときに涙を流しながら別れを告げ、最後の1人には実際にプロポーズする。米国生まれの番組形式を日本版にアレンジしたもので、視聴数は非公表だが、アマゾンによると配信1カ月の視聴数はオリジナル作品中で最多だという。13日にはシーズン3の制作を発表し、参加者の募集を始めた。

 経済力のある男性が女性を選ぶという設定は一見、前時代的だが、番組ファンの出版会社員女性(27)は「バチェラーは、仕事をして自立している人を選ぶ。女性ときちんと向き合っているので、嫌な感じはしない。女性同士のコンペ(競争)番組として楽しんでいる」と話す。

 「現実にはかなわない豪華なデートを映像で楽しんでいる」と言うのは情報通信会社員の女性(28)。「自分が参加したら何話までいけるだろうかとか、参加者になった気分で見ている。バチェラーを本当に好きになりそうな瞬間もある」

 アマゾンジャパンの児玉隆志・コンテンツ事業本部長は「恋愛は時代を問わない普遍的なトピック」と、恋愛リアリティー番組の制作理由を語る。当初は女性向けを想定したが、視聴者の男女比は半々だという。「女性の内面がここまでガチンコでぶつかる番組は今まで日本にはなく、目新しかったのでは」

朝日新聞社