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タイ洞窟、パニック避け少年に鎮静剤 救出時の意識は?

7/14(土) 17:26配信

朝日新聞デジタル

 タイ政府は13日、タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に閉じ込められた少年ら13人を潜水で救出する際に、鎮静剤を服用させていたと明らかにした。暗く狭い洞窟内での潜水でパニックになり、空気や体力を余分に消費することを避ける狙いだったという。

 タイ保健省幹部は記者団に「救出の際に不安などで精神状態が不安定になることを懸念し、少年たちと男性サッカーコーチには精神を安定させる薬を飲んでもらった」と説明した。少年らは洞窟の入り口から5キロ奥の場所から、水がたまった場所で潜水したり、ストレッチャーで運ばれたりしながら、数時間かけて入り口にたどりついた。

 タイ政府は具体的な薬の名前を明らかにしていないが、一部メディアは少年らが服用した薬は鎮静作用のある「ケタミン」で、少年らは救出中に意識がなかったと報じた。タイ軍事政権のプラユット暫定首相はこれについて「少年らの意識はあった。意識がなかったら、どうやって潜水するのか」と述べた。

 救助活動に参加していたデンマークのボランティアダイバーは取材に、洞窟でのダイビングについて「海と違って水面に浮上できない場所が多く、不安が募って精神的に不安定になりやすい」と、その難しさを指摘した。(チェンライ=染田屋竜太)

朝日新聞社