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【和歌山】近大新宮 エース清岡“浜風”ついて逆転決勝3ラン スタンドには元阪神フロントマンの姿も

7/14(土) 15:11配信

スポニチアネックス

 ◇第100回全国高校野球選手権記念和歌山大会2回戦 近大新宮6―4和歌山商(2018年7月14日 紀三井寺)

 近大新宮のエース、主将で3番を打つ清岡龍太郎(3年)が8回裏に逆転3ランを放ち、競り勝った。

 甲子園球場と同様に紀三井寺球場も右翼から左翼へ、和歌浦からの浜風が吹く。左打者の清岡が放った一撃はその逆風をついて、右翼芝生席に舞った。

 「1点を追う展開だったので、何とか次につなげようという気持ちでした。角度が良かったので入ってくれました」。謙虚に振り返った。

 昨年秋は準々決勝で箕島に9―12、今年春は市和歌山に9回裏逆転サヨナラの4―5と逆転負けが続いていた。この日も和歌山商相手に、自身が救援登板した6回表に連続押し出し(死球、四球)を与えるなど一時逆転を許していた。「秋も春も悔しい思いをしてきたので、最後の夏に取り返したかった」

 また、一塁側スタンドには、元阪神外野手で引退後は長年フロント幹部を務めた峯本達雄さん(65)の姿があった。「恩師のお孫さんがいてね。1年生の時から応援でよく見に来ているんだよ」という。

 近大新宮の二塁手、中井丈紀(3年)の祖父、和田托雄さん(83)は峯本さんが和歌山・古座中時代の野球部監督(英語科教諭)。この日もファンだという阪神タイガースの帽子をかぶり、バックネット裏で見守っていた。

 峯本さんは「厳しい方でした。私にとっては何かとお世話になった、まさに恩師でした」と言う。

 中井は祖父も峯本さんもスタンドで応援していたことを知っていたそうだ。「おじいちゃんは幼稚園のころから野球を教えてくれました。僕の野球の原点」と話す。

 この日は6回裏、8回裏の走者三塁の好機でともに外野への浅いフライに倒れるなど無安打に終わった。「低くて速い打球で走者を還そうと思っていたのですが……。次はいいところを見せます」。

 1年夏から試合に出場している中井にとっても最後の夏。完全燃焼を誓った。(内田 雅也)