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「がんばれ!」と言うだけでは動けない子どもにかける言葉

7/14(土) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

子どもを応援する気持ちでかける「がんばれ!」、「がんばって!」という言葉ですが、それで、子どもたちは本当にがんばれているのでしょうか。子どもの状況によっては、よりプレッシャーを感じてしまったり、自己肯定感が下がってしまったりということはないでしょうか。
「がんばって!」と声をかけたら、「言われなくても、がんばってる!」と言い返された、「もうこれ以上、どうやってがんばったらいいかわからない」と泣き言を言われたという保護者の方もいらっしゃいました。
「がんばれ!」に代わるより効果的な言葉はないものでしょうか?一緒にレパートリーを増やしてみませんか?

■「承認」の言葉かけ

少年野球のコーチをしているTさんが、アメリカのチームを視察に行った時に、とても驚いたことがあったそうです。
 日本のチームでよく耳にする言葉は、
「ボールをよく見ろ!」
「全力で走れ!」
「がんばれ!あきらめるな!」
と、すべてにおいて命令形の声かけです。ところが、アメリカ人のコーチから出てくる言葉は、
「Good job!」(よくやった!)
「Perfect!」(完璧だ!)
「You are No.1!」(君が一番だ!)
といった相手を認める言葉ばかりでした。たとえ、ミスをしたとしても、
「Nice try!」(よくトライした!)
と声をかけるのです。
 「子ども一人ひとりが、『自分がヒーローだ!』と感じられる言葉かけだと思いました。
あれから、私も『がんばれ!』は封印しました」と言っていたTさんが、最近かけている言葉は、
「順調!順調!いい感じ!」
「かっこいい!」
「よくチャレンジした!」
 こうした声かけをしていると、「以前よりずっと、子どもたちがイキイキしてきて、粘り強さが出てきました!」とのことです。

■自分と未来への可能性を引き出す言葉かけ

こちらは、家庭教師のAさんが、中学生の生徒さんによく使っている言葉です。テストの結果が思わしくないと、落ち込んでしまうタイプの生徒さんには、こういう言い方をしているそうです。
「以前、似たような問題で間違っていたところが、今回はできていたね」
と、成長を認めます。
「この問題ができたなんて、すごい!先生はびっくりした!」
と、できたところを認めます。
「まだまだ伸びしろがあるね!」
と、可能性を認めます。
「さらに、伸ばすための方法があるけれど、やってみる?」
と、打つ手はまだあることを伝えます。
「がんばれ!」とは一言も言いませんが、子どもは「よし!次こそ!」と思えます。「自分はまだまだいけるんじゃないか?」、「やれることがまだまだあるんじゃないか?」と自分と未来に可能性が感じられると、やる気が引き出されます。

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