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中国が“利用”する人権問題

7/14(土) 8:00配信

FNN PRIME

7月13日、中国で人権や民主化を訴え、服役中にノーベル平和賞を受賞した後、事実上獄中死した劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の一周忌を迎えた。
その3日前、中国政府は突然、病気の治療を理由に妻の劉霞(りゅう・か)氏を解放し、ドイツへの出国を認めた。劉氏のノーベル賞受賞以来、約8年にわたり彼女を軟禁状態に置いてきたにも関わらずだ。

【写真】中国政府の「横暴」について語る人権活動家

「民主化の象徴」の妻である劉霞さんの解放を巡っては、ドイツをはじめとした欧米諸国が声を上げていたほか、香港でも市民によるデモが起きるなど国内外からの圧力が高まっていた。しかし、中国政府はこれまで「内政干渉だ」「国民の合法的権益を法により守っている」などと取り合ってこなかった。それ故に、今回の態度の転換には数々の思惑が透けて見える。

7月13日、中国で人権や民主化を訴え、服役中にノーベル平和賞を受賞した後、事実上獄中死した劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏の一周忌を迎えた。
その3日前、中国政府は突然、病気の治療を理由に妻の劉霞(りゅう・か)氏を解放し、ドイツへの出国を認めた。劉氏のノーベル賞受賞以来、約8年にわたり彼女を軟禁状態に置いてきたにも関わらずだ。

「民主化の象徴」の妻である劉霞さんの解放を巡っては、ドイツをはじめとした欧米諸国が声を上げていたほか、香港でも市民によるデモが起きるなど国内外からの圧力が高まっていた。しかし、中国政府はこれまで「内政干渉だ」「国民の合法的権益を法により守っている」などと取り合ってこなかった。それ故に、今回の態度の転換には数々の思惑が透けて見える。

解放の翌日、劉夫妻を支援し続け、自身も当局により軟禁状態にある北京の著名な人権活動家・胡佳(こ・か)氏に話を聞くことができた、一時的な外出が認められた胡氏は、劉霞さんの解放について「中国共産党らしい、非常に賢いやり方だ」と語った。

決定打は米中貿易戦争

「解放した理由の1つは、劉暁波氏の一周忌に関連する追悼行事や反発の抑止。もう1つは、劉霞さんを“手土産”とした欧州諸国との関係強化」

劉暁波氏の一周忌で中国政府が懸念するのは、各地での追悼と劉霞さんの解放を求める動きの激化だ。追悼については、劉氏が死去した際、墓標が民主化運動の聖地と化すことを懸念した中国政府が、遺灰を海に撒かせるなど、先手を打ってきていた。また、劉氏が死去してからは香港などで劉霞さんの解放を求めるデモが度々起きていた。一周忌でも行われるとみられていたが、直前に解放することで、そうした動きにブレーキをかけた。

そして、解放のタイミングに決定打を与えたのは米中貿易戦争だ。貿易戦争は7月6日、両国が関税措置を発動したことでスタートしたが、中国としてはアメリカとの貿易問題を同様に抱える欧州諸国と手を組んで立ち向かいたい。その関係強化に利用したカードが、今回の「劉霞解放」なのだ。
劉霞さんがドイツへ出国した10日は、ちょうど李国強首相の欧州歴訪最終日。しかも、前日にはドイツのメルケル首相と会談しており、アピールには格好のタイミングだったといえる。

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最終更新:7/14(土) 8:00
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