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西日本豪雨 JAライスセンター被災

7/14(土) 7:02配信

日本農業新聞

倉庫、乾燥機が倒壊 広島中央

 西日本豪雨の土砂崩れの影響で、JAのライスセンターが大きな被害を受けている。保管中の米の品質低下が心配される他、このままでは秋の収穫期には万全な受け入れができないため、JAは復旧工事を急ぐ。被害はあまりにも甚大で、公的支援を求める声が上がっている。

 広島県三原市大和町にあるJA広島中央共同利用施設は、倉庫や乾燥施設の一部が倒壊した。JAは9月上旬に予定する米集荷に間に合うよう、カントリーエレベーターの復旧工事を早急に進める方針だ。

 同施設にはカントリーエレベーターとライスセンター、米倉庫、育苗センターがある。裏山の土砂崩れで流木や土砂が流れ込み、米の貯留瓶、米の保管倉庫、個別乾燥機が倒壊した他、米の仮置き倉庫の一部が崩れた。カントリーエレベーターは出荷計量装置一式やサイロの一部、建物の壁、シャッターが破損するなどの被害が出た。

 倒壊した米の保管倉庫には6トンを保管。カントリーエレベーターのサイロにも販売予定のもみ90トンがあり、時間がたつと品質低下してしまうため、早期出荷を目指す。

 カントリーエレベーターでは、2017年度は約800トンを荷受けした。JAの河野孝行組合長は「生産者が出荷できる体制を整えることを第一に考え、一日でも早く稼働できるよう復旧作業に早急に取り組む」と意気込む。

今季受け入れ困難 愛媛たいき

 愛媛県のJA愛媛たいき管内でも、ライスセンターが被災し、今季の米の受け入れは難しい状況だ。被災したのは大洲市にあるJA大洲農産センター。管内最大の乾燥調製施設で、5台の乾燥機と色彩選別機、もみすり機を備え、年間180トンの米を受け入れている。

 7日午前には建物内は2メートルほどに浸水した。今は水が引いたが、全ての乾燥機のバーナーや電子基板が損傷した他、床に開いた米の投入口から、貯留容器に米を運ぶベルトコンベヤーの一連の仕組みも壊れた。

 鶴島直樹センター長は「メーカーによると、今季の復旧は難しいという。もう1カ所の乾燥調製施設は小さく、JA施設では秋の米を受け入れきれない」と説明する。

 JAは対策の一つとして、地域の大口農家が持つ乾燥調製施設に頼むことを検討。ただ、受け入れ能力や、今回の浸水で無事かどうかが未確認だ。もう一つは他地域のJA施設への依頼だが、できたとしても農家に遠方まで持ち込んでもらうことになり、農家の運搬コストはかさむ。

 JAによると収穫が難しい田もある一方、直接浸水の被害を受けず収穫できる田も多い。鶴島センター長は「田が無事だった農家にも影響が出かねない。運搬など農家負担を減らす支援を求めたい」と訴える。

最終更新:7/14(土) 7:02
日本農業新聞

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