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ツール最速は本当か? 最新エアロバイクをクローズアップ

7/14(土) 12:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ツール最速は本当か? 最新エアロバイクをクローズアップ

2018年のツール・ド・フランスには、スペシャライズド(Specialized)、トレック(Trek)、BMCなどから驚くほどの数の新しいバイクが登場した。だが、最も話題になっているのはキャノンデールのシステムシックスだろう。同社初のエアロバイクで、同社は「世界最速のロードレース用バイク」とアピールしている。

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これは、EFエデュケーションファースト・ドラパックP/Bキャノンデールの選手、テイラー・フィニー(Taylor Phinney)にとって、素晴らしいニュース。

これから3週間、身長約195センチ、体重約85キロのフィニーは、新しいシステムシックスに乗り、多くの時間を過ごす。彼にとってのグッドニュースは、キャノンデールのデータがシステムシックスの素晴らしい速さを示していること。同社は、ツールに出場する他のどのバイクよりも選手の体力とタイムを抑えるとアピールした。

「システムシックスはとても速い。これまでに乗ったどのバイクとも明らかに違う」とフィニー。

「私のような体格の選手にとって、このフレームの剛性は素晴らしい。そして、まるで不正行為をしているかと思うくらい、素晴らしい感覚だった」

フィニーのシステムシックスを詳しく見てみよう。

(※全写真は記事上部のリンクから)

フィニーのシステムシックス

他の選手と同様、フィニーのバイクはレーススタート前日に組み上げられた。

フィニーは今年のツールの中で、最も大柄な選手の1人。身長約195センチ、体重約85キロ。ホリゾンタル換算トップチューブ長が、59.2センチの大きなサイズのシステムシックスに乗る。

フィニーにとって2度目のツール・ド・フランス。

ナンバーは15。

下方にオフセットされたシートステーが、リア三角をよりコンパクトに。剛性を上げ、選手のパワーを効率的に推進力に変える。きれいなラインと、タイトで滑らかなカーブがエアロらしさを際立たせる。

サドルの下にはテレメトリー・センサー。GPSが内蔵され、世界中のツールファンに情報をリアルタイムに伝える。

トランスポンダーも2個、取り付けられる。1つはフロントフォークに、もう1つはチェーンステーに。これを使って、大会主催者は選手の正確なタイムを100分の1秒単位で追跡する。

フィニーは最新エアロバイクの恩恵を受けるだろう。

ビジョンメトロン(Vision Metron)のハンドルバーを装着。まさしくエアロ。

ステムには、非常に長い150ミリのFSA製ステムを選択。

キャノンデールによると、大きなエアロヘッドチューブはフロントの剛性を高め、スプリントの際に選手のパワーをより効率的に推進力に変える。

フィニーのハンドル周りは、ツールにおいて徹底したエアロ仕様というわけではない。だが、良い仕上がり。

シマノDi2のジャンクションボックスはダウンチューブに内蔵、操作も充電も簡単。

ボトルとホルダーのスポンサーは、ここ数年、タックス(Tacx)。

タイヤはビットリア(Vittoria)の26ミリのチューブラー。クリアランスがあるため、よりワイドなタイヤも使える。

リアのタイヤクリアランスも大きい。

ドライブトレインには複数のブランドを採用。ディレイラー(変速装置)はシマノのデュラエースDi2、チェーンとペダルは同デュラエース、パワーメーターはSRM、チェーンリング(ギア)はFSA、クランクはキャノデールの自社ブランド、ホログラム(HollowGram)。

フィニーはこの日、フロントは53-42Tで走行した。選手たちはその日のコースによってギアを変える。

ピンクのディレイラーハンガーがポップな彩りを添える。

シマノの大きなカセットがさまざまなギアの組み合わせを実現、油圧ディスクブレーキが確実な制動力を生み出す。

レースの準備は整った。

フィニーがツール・ド・フランスで乗るシステムシックス、価格は約1万3000ドル(約150万円)。

[原文:The fastest bike at the Tour de France? An American-born $13,000 hyper-aero machine]

(翻訳:Makiko Sato、編集:増田隆幸)

最終更新:7/14(土) 12:11
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