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いくつ知ってる?ウォルター・ヒル監督作の「決めセリフ」

7/14(土) 9:10配信

dmenu映画

1984年に公開された伝説的なロック映画『ストリート・オブ・ファイヤー』が、7月21日(土)からデジタルリマスター上映されます。

街でも名の知れたワルだった主人公が、ストリートギャング「ボンバーズ」から、かつての恋人を取り戻す……。アメリカ青春映画らしい王道の物語と、ド派手なアクション、ロックなBGMで1980年代に大ヒットした同作。ギャングのボス・レイブンをはじめ、作中には敵も味方もひっくるめて、魅力的な悪党が次々と登場します。

このハードボイルドな世界観の中で、観るものを虜にするような悪党の生きざまこそ、ウォルター・ヒル監督作の魅力的なところ。さらに、本作を含めた、監督が脚本も手掛けた作品では、彼らの思わず痺れてしまうような“決め台詞”もたまりません。今回は、そんなウォルター・ヒル監督&脚本作品の魅力を紹介したいと思います。

『用心棒』がハードボイルドな西部劇に!…『ラストマン・スタンディング』

黒澤明監督の『用心棒』(1961年)を、ウォルター・ヒル監督が西部劇にリメイクしたのが『ラストマン・スタンディング』(1996年)です。舞台となるのはメキシコの国境にほど近い、砂漠の真ん中にポツリとある町。禁酒法時代のアメリカで、酒を密輸する2つのギャングの抗争を描いています。

ブルース・ウィリスが演じる本作の主人公は、ジョン・スミスを名乗る正体不明の男。国境を越えてメキシコへと逃げる途中のようですが……。それ以外の過去は一切語られず、ただ冒頭で「俺はいつも追われていた/追われるのは平気だ/逃げる途中でも罪を犯す」といった、彼のモノローグが流れるだけ。『用心棒』の主人公・流れ者の三十郎ともまた趣の違った、悪党の流儀を感じさせるセリフに、早くもハードボイルドな気配が漂います。

ジョンは三つ揃えのスーツ、グレーのボルサリーノという紳士の装いですが、そこはブルース・ウィリスのこと。スマートなギャングの型にはまらない、男臭さを感じさせます。そんな彼独特のキャラクターが見事にハマったのが、殺し屋ヒッキーとその手下たちに、襲われたシーンです。

バスタブで入浴中だったジョンは、ヒッキーたちから一斉に銃口を突き付けられます。かすかに震えるジョンでしたが、「怖いのか?」との問いに、「湯が冷めたのさ」と強がりで返すという、この言い回しがいいですよね。「そうそう、そうこなくっちゃ!」と思うような、ツボにハマる台詞があふれているのが、ウォルター・ヒル監督が手掛ける脚本の魅力といえます。

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最終更新:7/14(土) 9:10
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