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いくつ知ってる?ウォルター・ヒル監督作の「決めセリフ」

7/14(土) 9:10配信

dmenu映画

男から女へ、姿を変えられた殺し屋の復讐劇…『レディ・ガイ』

2016年に公開された『レディ・ガイ』も、物語は主人公フランク・キッチンのモノローグから始まります。「俺は大勢を殺してきた/どいつも価値のない虫けらどもだった/でも人殺しはよくない」というその口ぶりは、どこか『ラストマン・スタンディング』を彷彿とさせるもの。ただ、その後のストーリーは、ハードボイルドとはある意味で真逆の展開を迎えます。

フランクは裏社会でもその名を知られた殺し屋ですが、裏切者に襲われたとき、銃撃戦の末に傷を負って倒れてしまいます。そして、目が覚めたとき、彼は女の姿になっていました。意識を失っている間に、フランクは強制的に性転換手術をさせられていたのです。ここから彼、改め彼女の復讐劇が始まります。

フランクの殺しのスタイルは、二丁拳銃で次々とターゲットをしとめるという、『ラストマン・スタンディング』のジョンに似たもの。ただ、その手口は彼のようにド派手なアクションというわけではなく、むしろその美貌にマッチした、極めてスタイリッシュなものでした。勝手に性転換された直後こそ、その動揺もあって激しい怒りをみせたものの、フランクは基本的に寡黙な人物です。特に殺しのときには、感情を押し殺して行動しているようで、淡々とターゲットを射殺していきます。そこには、冷たくも鋭い彼女の怒りが感じられます。

それと同時に、彼女の復讐劇は、まるでかつての自分を取り戻そうともがいているようでもあります。「フランクらしさといえば/この銃しか残っていない」と語るように、彼女が最も信頼する45口径の拳銃。それを振りかざす姿は、ただ凄惨なだけでなく、どこか美しいとさえ思えるのです。

エンドロールには「45口径は常に真実を語る/善行にも悪行にも銃は使える/でも45口径は絶対にウソをつかない」という、彼女のモノローグが流れます。その誌的な一文は、このスタイリッシュな彼女の復讐劇を締めくくるにふさわしい“決め台詞”になっていました。

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最終更新:7/14(土) 9:10
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