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「水質改善」大作戦!お台場で巨大水中スクリーン実験始まる【2020東京五輪】

7/14(土) 11:00配信

FNN PRIME

基準値の21倍!? 水質懸念のお台場

2020年の東京オリンピック・パラリンピックでトライアスロンとマラソンスイミングの競技会場となるお台場海浜公園。

水質改善プロジェクトの一部始終を写真で!

しかし、大会組織委員会と都が去年7月~9月に行った水質調査では国際競技団体が定める基準値の最大21倍の大腸菌が検出されるなど水質の改善が大きな課題になっている。

国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長も改善を求めている。

大雨が降ると水質が悪化…

お台場周辺の水域は、通常は基準値内の水質を保っている。過去20年以上にわたってトライアスロン日本選手権の会場となっており、この間、水質や水温を理由とする中止はない。

しかし、水質が一変するのは大雨が降ったとき―
東京23区の下水道の多くは汚水と雨水を一緒に処理しているため大雨が降ったり長雨になり下水道の処理能力を超すと、汚水と雨水が混ざった下水は処理されないまま海や川に流されている。

オリンピック期間中の夏場は台風や豪雨が懸念され下水の量が増えることも多いため水質を改善する必要に迫られているわけだ。

最終兵器は巨大な「水中スクリーン」

そこで東京都は、7月2日からお台場の海に「水中スクリーン」の設置工事を始めた。

水の流れを遮る水中スクリーンを張って大腸菌の流入を遮り、水質が改善につながるか実証実験を行うためだ。

水中スクリーンは長さ約20メートル、深さ3メートルのポリエステル製。一般的には海岸や水辺の工事の際、土砂などの流出を防ぐために水中でつなぎ合わせて使用されている。

触ってみると編み込んだ厚い布のような感触でかなり丈夫な印象。強い水圧でない限りほとんど水は通さないという。

おそらく日本初!全面+三重スクリーンでの実験

スクリーンは、海面から海底までの全面に張るタイプと3層のスクリーンを組み合わせ三重にしたタイプの2種類を設置。

スクリーンで囲った縦横およそ60メートル四方の水質を調査する。

全国的にも例がないという今回の実証実験。15年以上前からお台場の水質改善に取り組んでいる東京都も期待を寄せている。

東京都港湾局の羽田昭広・環境対策担当課長は「過去に行った二重のスクリーンでは一定の効果が出たので、今回はさらに一歩進めて三重式と新たに全面式の2タイプの実験をすることになりました。水質改善が期待できれば、その成果をオリンピックにいかせればと思う」と語った。

泳げるお台場の海を取り戻したい

2020年までにお台場の水質は改善するのか―。

東京オリンピック開幕の2年前にあたる7月24日から水質調査のため水をくみ取り始め、秋ごろに結果がでる見通しだ。

FNN PRIME

最終更新:7/14(土) 11:00
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