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定員は人口の20分の1、住民殺到で避難所混乱

7/14(土) 8:49配信

読売新聞

 西日本豪雨で河川が相次いで決壊した岡山県倉敷市真備(まび)町。大規模な浸水被害が起きた小田川北側のエリアには、洪水用の指定避難所が4か所しかなかった。定員は計740人で、浸水被害が大きかった地区の人口の20分の1。限られた避難所に住民が殺到し、あふれた住民が指定外の避難先に再避難するなど混乱も生じた。市は想定に問題がなかったか検証する。

 豪雨では真備町の4分の1にあたる約1200ヘクタール、約4600戸が浸水。国土地理院の推定で水の深さは最大4・8メートルに達した。川辺、辻田、箭田(やた)、有井、尾崎の5地区(人口約1万5000人)で特に浸水被害が大きかった。

 真備町は小田川流域の平地に戸建て住宅が集中し、高層の建物も少ない。市のハザードマップでは、真備町の小田川北側エリアに18か所の指定避難所を明示しているが、多くは洪水時の浸水想定地域にあり、洪水時に利用できるのは、高台や山あいにある岡田小や薗(その)小など4か所だけだった。

 市は6日午後10時、真備町全域に避難勧告を発令。メールなどで指定避難所への避難を促した。しかし、4か所の定員は40~340人で、合計で740人。定員180人の岡田小や薗小に、それぞれ5倍超の約1000人が避難し、渋滞も発生した。

 4か所はいずれも堤防が決壊した小田川から1・5キロ以上あり、一部の住民は洪水時の避難所に指定されていない施設に逃れた。約100人が避難した川辺小は2階部分まで浸水し、自衛隊などに救助され別の場所に移った。

 市は「避難所の数が人口に見合っていないことは認識しており、避難のあり方の見直しも含め、対策を検討したい」としている。

最終更新:7/16(月) 2:57
読売新聞